スーパー耐久シリーズ2010
第2戦「SUGO SUPER TAIKYU 400km RACE」
2010年5月9日(1dayレース)

 5月9日、スーパー耐久シリーズの第2戦が宮城・スポーツランドSUGOにて開催され、開幕戦に続いてPETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPEの2台がが1-2フィニッシュを達成。レース序盤には同じチームながら一触即発の熱い戦いを見せるなど、僅差での攻防戦を披露するとともに、他のライバルに対しても安定した強さと速さを誇示することに成功した。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□■ 予選 天候:晴 気温:17.5℃(午前11時現在)
■□ No.1:1位 (2'52.466)  No.28:2位 (2'53.220) *タイムはA、Bドライバー合算タイム
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【申し分のないアタックで、今季初のフロントロー独占】
 シーズン2戦目の舞台はスポーツランドSUGO。開幕戦に続き、今回も予選と決勝を同日に行うワンデーレースだったが、前日の土曜日には各1時間×3回の専有走行に出走。セッションではクルマのセットアップをはじめ。レースで用いるタイヤ確認などの作業を順調に進めていった。

 迎えた日曜のイベント。すっきりと晴れ渡った好天気に恵まれ、まさにレース日和。午前中の予選では、まず1号車の谷口信輝と28号車の片岡龍也がアタックを開始。谷口は計測3周目にトップとなるベストタイム、1'26.211をマーク。28号車の片岡はこれに僅か0.169秒及ばず1'26.380となり、2番手につけた。

 続いてBドライバーがアタック。計測開始から周回毎にベストタイムを更新し続けたのは、1号車の柳田。結果として4周目にマークした1'26.255がこのセッションでのトップタイムとなった。一方の28号車はファリーク・ハイルマンが2番手時計。こちらのベストタイムは1'26.840だった。A、Bドライバーのベストタイムを合算した結果、1号車が今季初のポールポジションを獲得。28号車が2位に続き、PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPEが揃ってフロントローから決勝のスタートを切ることになった。一方、1号車のイムラン・シャハロムおよび28号車のメルビン・モー。それぞれ昨シーズンの専有走行でSUGOのコースを経験済みであったため、Cドライバー予選も難なくクリア。先輩ドライバーとの比較をデータロガーなどで確認しながら、決勝に備えた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□■ 決勝 天候:晴 気温:19℃(午後1時30分現在)
■□ No.1:優勝 (2:49'16.155)  No.28:2位 (+1.358)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【波乱含みの展開の末、1号車が連勝達成】
 午後に入りやや風が冷たくなる中、108周にわたる決勝がスタート。1号車はまず谷口が、そして28号車には片岡がそれぞれ乗り込んだ。2位片岡が3位の8号車ポルシェの猛攻を受ける間、トップ1号車がリードを奪う。しかし後続とのバトルを制した片岡が次第にペースアップ。これまでハプニングやトラブルに見舞われることが多かったSUGOゆえ、やや慎重に走行していたという谷口に迫った。2台はその後長きにわたり1秒以内での接近戦を展開。そのまま1回目のルーティンワークを迎える。

 先にピットインしたのは1号車。次にドライブするのはシャハロム。初の決勝で走りが丁寧になりすぎたか、しばしペースが上がらない。これに対し、2周後にピットインした28号車はピット作業で1号車を上回り、トップでレースに復帰。シスターカーを逆転しただけでなく、セカンドドライバーのモーが果敢な攻めを見せる。これにより、2台の差は10秒以上へと広がり、第2戦の流れは28号車にあるかと思われた。

 ところがレース後半、セーフティカー(SC)がコースイン。エンジンブローを起した車両がコースサイドにマシンを停める際、漏れていた燃料が芝に引火したのが原因だった。消火作業が6周に渡って行われ、78周にレースが再開。チームではSCランに先立ち1号車が2度目のルーティンワークを終え、柳田がドライブ。一方、28号車はSCランを味方にピットインを敢行。ハイルマンが今季初勝利を信じてコースへと向った。トップ28号車と2番手1号車とのタイム差は10秒強。このまま勝負ありと思われたが、なんと、28号車に対しドライブスルーペナルティの裁定が下る。これは、レース序盤のヘアピンで他車との接触があり、相手がスピンを被ったことが原因。結果として相手がスピンしたという観点からペナルティの対象となった。これで再度1号車がトップに浮上、28号車は2位から懸命に追い上げるも、その差を詰めるまでには至らず。PETRONAS SYNTIUMチームとして1-2フィニッシュを飾るうれしい結果ではあったが、1号車、28号車とも、それぞれが異なる意味で悔しさをにじませる戦いでもあった。

 次回第3戦は鈴鹿が舞台。距離も100km延びて500kmの戦いとなる。チームは連勝記録更新を目標に、新たな戦いへと挑む。 

◆鈴木哲雄監督
当初の予定では1号車は1回目、28号車は2回目のルーティンワークでタイヤ交換するつもりでした。しかし、両車とも最初のピットインで交換するほうがいいと作戦を変更しました。1号車はイムランで30周程引っ張る予定だったので給油量も多くなり、結果として28号車よりも長い時間ピット作業することになりました。また、28号車は1号車より約4秒早く作業を終えたため、逆転することができたんです。28号車はSCランも味方につけて初優勝を狙ったのですが、ドライブスルーのペナルティが出されてしまい、残念でした。

◆No.1 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
谷口信輝
今回は、28号車に負けていました。序盤、無理せず周回遅れを抜いていこうとしたのですが、あっという間に28号車が迫ってきたので、きちんとブロックし、トップを守りました。ただ、レースの流れは28号車にありましたね。でも、レースでの運は僕たちにあったようです。これまで仙台でのレースはあまりいい思い出がなかったので、今日は勝てて良かったと思います。

柳田真孝
今日僕たちが勝てたのは、ラッキーとしか言いようがありません。28号車が速かったし、2回目のピットインのタイミングも完璧でしたから。僕たちはちょっとバタバタした感じでした。それでもSCランに助けられた。これもレースのうちなんですよね……。次の鈴鹿では完璧、かつ強いレースがしたいと思います。

イムラン・シャハロム(Imran Shaharom)
今日は周回数が少なかったのですが、トラブルもミスもなく走ることができました。開幕戦に続いて2連勝できてうれしいです。次の鈴鹿でも優勝して、ランキングトップをキープしたいと思います。

◆No.28 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
片岡龍也
接触の状況を確かめるために映像を見ましたが、ジャッジするには難しい状態だったと思います。しかしながら、接触の末にもう1台がコースアウトしたことは事実。それでペナルティが出たようです。こちらが余裕をもって対応すれば当たらずに済んだと考え、結果として受け止めないと。残念でした。

ファリーク・ハイルマン(Fariqe Hairuman)
ドライバー交代後は、無我夢中で1号車との差を広げるために猛プッシュしました。残念ながら途中でドライブスルーペナルティを消化するためにピットに入りましたが、そこで1号車に逆転されたので、また必死になって走りました。結果はとても残念ですが、レースでは時にアンラッキーなことも起こるので、仕方ないですね。

メルビン・モー(Melvin Moh)
今日はわずか20周の走行でしたが、いい走りができたと思います。今日のレースで感じたのは、自分の実力が徐々に向上しているということでした。次の鈴鹿を心待ちにしています。もっといい走りができるという確信があるので、さらにいい結果を残せるよう、頑張ります。

本日のレースクイーン

奥田千尋おくだちひろ
2025年 / スーパーGT
WAKO’S GIRLS
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年2月号 No.1616

    スーパーGT 20周年記念特集
    激動、勇退、高揚。
    忘れられない20年

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円