2010 年5 月18 日
ベクター・ジャパン株式会社
株式会社ゼットエムピー
総合測定ツール「CANape」とカーロボティクス・プラットフォーム 「RoboCar®」
XCP による接続へ
— 自動車、次世代モビリティの開発を加速 −
ベクター・ジャパン株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:古賀 逸平)と株式会社ゼットエムピー(東京都文京区、代表取締役社長:谷口 恒、以下ZMP)は、ベクター・ジャパンの適合ツール「CANape」とZMP のカーロボティクス・プラットフォーム「RoboCar®」を、汎用的な測定適合プロトコルであるXCP で接続することで合意いたしました。これにより、自動車および次世代モビリティ開発を促進する強力な開発環境が誕生します。
CANape http://www.vector-japan.co.jp/vj_canape_jp.html
RoboCar http://www.zmp.co.jp/e-nuvo/jp/robocar.html
【効果】
1.RoboCarにおけるACCの開発を加速
RoboCar は、ACC(Adaptive Crouse Control)をもつ1/10 サイズのロボットカーとして使用することが可能であり、CANapeにはACCにおける測定および適合が可能です。よって、実車での測定適合として実績のあるCANape をRoboCarに使用することにより、実車無しに開発が可能となり、開発を加速することが出来ます。また、実車無しに教育・研修が可能となります。
2.総合的な測定適合環境を実現−ECU を視覚化—
CANape とRoboCar はXCP によって接続します。この接続によりRoboCar に接続されている各センサのみならず、制御しているソフトウェアの動作の視覚化までも可能になります。視覚化されたソフトウェアの動作結果に基づき、動作を決定する定数を変えることもCANape から可能になります。
3.1/10 サイズロボットカーから実車両へのシームレスな移行
RoboCar で開発に使用したCANape はそのまま実車両で同じ開発環境として使用することが出来ます。また、RoboCarでの開発に使用した測定データとの比較や決定した制御の定数の移行などが可能です。
【製品概要】
■CANape http://www.vector-japan.co.jp/vj_canape_jp.html
CANape はECU の内部状態からCAN/LIN/FlexRay などのネットワークやアナログとセンサー、GPS やビデオなどを統合的に測定し、ECU の適合(キャリブレーション)を行なうツールです。ECU の測定および適合を実現するための手段としてXCP と呼ばれるオープンな汎用プロトコルを使用することが可能です。
■1/10 スケールロボットカー「RoboCar®」 http://www.zmp.co.jp/e-nuvo/jp/robocar.html
RoboCarは、ステレオカメラによるリアルタイム画像処理(NECエクトロニクス製高速並列画像処理チップIMAPCAR搭載)を始めとする充実した環境認識機能を高精度・高剛性の4輪台車に搭載した、1/10サイズの電気自動車プラットフォームです。ロボットにはLinux の開発環境が搭載されており、C 言語で開発が可能です。RoboCar により、自動運転、行動計画、衝突(障害物)回避、協調(交通)制御、といった分野で構築したアルゴリズムを、1/10 サイズのロボットカーで検証することができます。
■ロボット×超小型電気自動車「RoboCar® G」 http://www.zmp.co.jp/e-nuvo/jp/robocar-g.html
実使用に近いサイズでの研究開発ニーズに応えるため、電気自動車プラットフォーム開発を行う群馬大学次世代EV 研究会の成果物である超小型電気自動車に、1/10 スケール RoboCar で培った技術、ノウハウを付加しました。
