DENSO KOBELCO SARD RC F
第5戦鈴鹿、波乱のレースで11位フィニッシュ
2015 SUPER GT 第5戦「44th INTERNATIONAL SUZUKA 1000km」(8/29-30)
鈴鹿サーキット(1周5.807km)
入場者数:予選26,000名、決勝34,000名 合計60,000名
8月30日(日)、シリーズ後半戦の緒戦となるSUPER GT第5戦「44th INTERNATIONAL SUZUKA 1000km」の決勝が行われ、逆襲の勝利を狙うDENSO KOBELCO SARD RC Fは、予選11番グリッドからヘイキが好スタート。ウェットの難しいコンディションの中で追い上げを見せ、2ndスティントの平手へ9位で繋いだ。交代した平手も追い上げ57周目には6位を走行。雨が止みドライ路面へ変わっていく中、再び3rdスティントのヘイキと交代し5位を走行するもセーフティカーが入りほぼ1周をロス。更に2回目のセーフティカー導入の後、79周目トラブル発生による緊急ピットインロスと不運が重なった。その後、懸命の追い上げで平手が149周目に意地の決勝ファステストラップを叩き出すなど最後まで全力で18時25分の時刻チェッカーまで駆け抜け、波乱のレースで11位フィニッシュとなった。
速さを見せたものの予選・決勝とも不運に苦しめられ翻弄されたDENSO KOBELCO SARD RC F。ドライバーポイントは獲得できずランキング12位(合計18点)、チームポイントは1点を獲得しランキング10位(合計30点)となった。次の第6戦は、9月19日(土)・20日(日)に杜の都・仙台近郊のスポーツランドSUGOにて開催される。
●公式練習走行
前戦富士では4番グリッドからスタートし、序盤速さを見せるもペースダウンを余儀なくされ悔しい結果となったDENSO KOBELCO SARD RC F。夏の3連戦の最終章であり、シリーズ後半戦の緒戦となる第5戦は鈴鹿サーキットが舞台。通常より大量得点が狙えるため、タイトル争い生き残りを懸けた正念場となる。公式予選はノックアウト方式(Q1、Q2)で、決勝は12時30分スタートとなり、1000km(173周、約6時間弱:最大18時25分まで)で争われる。ピットストップは4〜5回。ウェイトハンディはドライバー獲得ポイントの倍の数値となる36kgを搭載する。
今回チームは、F1経験ドライバーのクリスチャン・クリエン選手を第3ドライバーとして起用。レギュラードライバーの平手晃平選手、ヘイキ・コバライネン選手と強力な布陣で臨む。この1戦は落とすことのできない重要な一戦であり、メカニック補強も加え体制を強化。チーム一同並々ならぬ決意で挑む。昨年の鈴鹿では表彰台圏内を走行する健闘を見せており、運に左右されるとはいえ走りの相性は良い鈴鹿。チームの本拠地から近いとあって、応援団も大挙して訪れ、心強い援軍の声援も受ける。6時間の長丁場に及ぶスプリントバトルはアクシデントやドラマが起こりやすく、天候にも左右される。幾多の難題に立ち向かえるチームの総合力が試される真夏の伝統の一戦。崖っぷちのタイトル争い生き残りを懸けた大一番勝負となる。チーム一同、不撓不屈の精神でタイトル奪取への逆襲の狼煙を上げるべく勝利を狙っていった。
29日(土)午前中の公式練習走行は、気温24度/路面温度25度でウェットパッチの残るコンディション。9時20分から85分間の混走セッションが開始された。まずは平手がクルマの確認と持ち込んだウェットタイヤの確認を行い、6周目からドライタイヤの確認を実施。13周目に1分49秒486の6番手タイムをマーク。15周目からヘイキがコースインし、13周ほどクルマとタイヤの感触を確かめた。その後の10分間のGT500単独セッションでは、ヘイキがQ1アタックシミュレーションを行い、4周目に1分48秒615の3番手タイム。公式練習走行ではサファリも含めてトータル35周を走行。ヘイキがマークした1分48秒615の6番手タイムでQ1への準備を終え、サファリの時間帯はヘイキが10周ほどユーズドタイヤのフィーリングチェックを行った。
●公式予選
■Q1:平手が不運に実力発揮ならず
29日(土)気温27度/路面温度32度の曇り空の中で行われたQ1。闘志溢れる気迫でクルマに乗り込んだ平手は残り9分でコースイン。決勝を見据えた硬めのタイヤを入念にウォームアップして熱を入れたが、なんと3周目に赤旗が出てしまい、不運にもアタックを途中で止めることに。再開後は計測2周ほどしか時間が無く、難しい条件となった。気を取り直して再びコースインし、アタックに入った平手。僅かなリズム狂いが順位に変動を及ぼすQ1。まずはセクター1で自己ベストを刻んでいった。続くセクター2も自己ベストとはなったが、Q1突破の目標のボーダーライン。ライバル勢も軒並み自己ベストをマークする展開の中、平手はアクセルを更に踏み込んでいった。そして何とか1分48秒984を叩き出すも実力発揮ならず。決勝は11番グリッドからのスタートとなった。
●決勝
■ウォームアップ走行
30日(日)決勝日は朝から雨のウェットコンディション。気温26度/路面温度28度の中、決勝直前の11時8分から20分間のウォームアップ走行が行われ、まずスタート担当のヘイキがドライブ。2セットウェットタイヤを皮むきした後に、7周目から平手がドライブ。そのままチェッカーまで走行し、決勝への準備を順調に終えた。
■決勝スタート
第1スティント:ヘイキが好スタートで順位を挽回
30日(日)12時30分決勝スタート時は、雨が降るウェットコンディション。気温26度/路面温度28度の中、三重県警先導によるパレードランの後に11番グリッドからヘイキが好スタート。滑りやすく難しいコンディションの中で46号車と好バトルを展開。好ペースで走行を続けるヘイキは、その後64号車をパスするなど追い上げを見せ、30周目に9位に浮上。各車最初のピットインが始まり6位となった翌周32周を終えてピットインとなった。
第2スティント:平手が6位にポジションアップ
確実にピット作業を終え、平手もアウトラップ11位のポジションからペース良く走行し、40周目には8位に浮上。攻め続ける平手は46号車を52周目にかわして38号車から遅れること30秒差に順位を上げていく気迫の走り。トップ15号車よりも速いペースで上位とのギャップを削っていった。そして57周目には6位を走行。雨が止みドライ路面へ変わっていく中、再び3rdスティントのヘイキと交代すべくピットインの準備に入った。
第3スティント:ヘイキが不運の連鎖に見舞われ順位を落とす
ところが62周を終えピット作業に入ったところでセーフティカーが導入されてしまう。まだピットインしていない暫定トップの12号車の前にピット作業を終えた実質1位から4位の車両が入り、12号車の後方にピット作業を終えたDENSO KOBELCO SARD RC Fが復帰。12号車をトップとしてセーフティカーが隊列を組むため、12号車より前にいるピット作業を終えた実質1位から4位の車両は、ほぼ1周先行する結果に。ここで実質4位以上と5位以下の車両には大きなギャップが生まれてしまう不運となった。
68周を終えセーフティカーが退去。だがヘイキからはセーフティカー解除からのリスタートでパワーが出ないとの悲痛な無線が入る。更にまた2回目のセーフティカーが導入されてしまい、それが再びヘイキの直前に入る不運。そして2回目のセーフティカー解除のリスタートでも同様の症状が出たため、79周目に緊急ピットインで対処を行ったため、さらに大きくロスするなど不運の連鎖となった。原因となったセンサーを交換し、平手にドライバーチェンジして80周で戦列に復帰したDENSO KOBELCO SARD RC Fは、ここで10周遅れと大きなハンディを背負うこととなった。
第4スティント:平手がトップペースで挽回図る
路面は完全にドライとなり、1分52〜53秒台とトップペースで挽回を図る平手。失った順位を取り戻すべく、諦めずに今できることを黙々とひたすら続ける走りで、どんどんと前とのギャップを詰めていった。そして、112周でヘイキと交代すべくピットインする頃には約1周を縮め、チェッカーを受けるまで諦めないという孤高の闘志を見せた。
第5スティント:ヘイキもトップペースでギャップを削る
ピット作業をミス無く終えヘイキが戦列に復帰。13位と走行車両の中では最後尾となっていたが、ヘイキもトップペースでギャップを削っていく諦めない走りを続けた。トップ差を大きく削り、最後のピットインを目指してひたすらにヘイキもアクセルを踏んでいった。
第6スティント:平手が意地の決勝ファステストラップを叩き出す
144周目を終えたヘイキから最後のタスキを受け取った平手。アウトラップから攻めに攻めた。147周目には自己ベストタイムを更新。そして何回もセクター全体ベストとなる赤マークを出して見せ、走りで何かを訴えるような平手の懸命なドライビング。そして諦めないチャレンジが続いた結果、見事に149周目に意地の決勝ファステストラップを叩き出す。上位2台の24号車と15号車がストップし、3台目8号車も修復のためピット内に入っており、ポイント獲得となる10位の可能性も出てきた平手。上位2台の周回数を上回り、最後まで全力で18時25分の時刻チェッカーまで駆け抜けたDENSO KOBELCO SARD RC Fは、波乱のレースで11位フィニッシュとなった。
速さを見せたものの予選・決勝とも不運に苦しめられ翻弄されたDENSO KOBELCO SARD RC F。ドライバーポイントは獲得できずランキング12位(合計18点)、チームポイントは1点を獲得しランキング10位(合計30点)となった。次の第6戦は、9月19日(土)・20日(日)に杜の都・仙台近郊のスポーツランドSUGOにて開催される。
■平手晃平
「決勝は挽回目指して順調に走行して速さも手応えも十二分にありました。でもセーフティカー導入タイミングやトラブルに翻弄されてしまい、うまく行かずに自分達の力を出し切れず残念な展開でした。最後のスティントでは諦めず出来る限りの事をしようと思い、ファステストラップを出して終わりました。応援して頂いた皆さん本当にありがとうございました。次は、力を出し尽くして皆で笑って帰れるように頑張りたいと思います。SUGOまでの半月、更なるレベルアップのため頑張ります」
■ヘイキ・コバライネン
「初めての決勝スタート担当だったけど、うまく行ってペース良く前を追い上げられてエキサイティングな戦いができていた。自分の2回目のスティントで5位でピットアウトしたが本当にアンラッキーが重なって順位を失ってしまった。レースの度に我々は強くなってきているのは実感しているので、気持ちを切り替えて次に向けて進んで行くだけだ。次のSUGOは思う存分に走って結果に繋げたい」
■野田英樹 監督
「最後まで熱い声援を頂き、ありがとうございました。今回も悔しい結果でした。勝てるものが揃っているのに毎回レースで何かが起きてしまい、何かを行動した時について来る流れが悪すぎました。ドライバー、スタッフみんな完璧に仕事をこなしていて、スポンサーやファンの皆様のサポートだって素晴らしいです。自分自身、監督として更なる努力が必要ですね。残り3戦、ハードに攻めるのみです」
