ザウバーのテクニカルディレクターを務めるジェイムズ・キーは、F1日本GP決勝で、小林可夢偉よりもセルジオ・ペレスに与えた戦略のほうが正解だったとの考えを明らかにした。
「非常に接近戦かつコンペティティブで、タフなレースだった」とキーはレース後のリリースの中で語っている。「必要としていたポイントを再び獲ることができたのは素晴らしいことだ。チーム全体が非常にハードに働き、それが実を結んだといえるだろう」
「可夢偉は非常に残念だった。スタートでアンチストールが作動してしまい、いくつかポジションを失ってしまった。我々はアグレッシブな戦略としてソフトタイヤで彼をスタートさせたが、トラフィックにつかまってしまい、さらに我々にとってはセーフティカーが出たタイミングもよくなかった。終盤はなんとかタイヤをもたせようと素晴らしい仕事をしたが、スタートが彼のレースを難しいものにしてしまった。我々はこの問題の原因を見つけなければならないね」
「セルジオ(・ペレス)は力強いレースをしてくれたし、ペースも非常に良かった。彼の戦略は可夢偉とは正反対のものだったが、どうやらこちらが正解だったようだ。セーフティカーの恩恵は受けておらず、序盤のミディアムタイヤと終盤のソフトタイヤでのペースが常に一貫していたから、17番手から8番手になることができたと思う。本当にファンタスティックな仕事をした。長く厳しい週末の末に4ポイントを持ち帰ることができてうれしいよ」