メルセデスGPのミハエル・シューマッハーは、2010年、周囲の期待ほどの結果を残せなかったことについて説明し、公表しなかったトラブルも多く、チームメイトより自分のマシンに頻繁に問題が発生したと述べた。
「思い返すといろいろなことがあった。エキゾーストが熱くなってフロアが燃えたこともあったし、Fダクトが作動してほしくないところで作動したこともあった」とシューマッハーはAuto Motor und Sportに対してコメントしたとMotorsport.comが伝えている。
「(チーム)再構築の時期にタイトルを獲りにいこうとした。それでたくさんの問題が起こった」
シンガポールでチームメイトのニコ・ロズベルグの方がいいパフォーマンスを見せたことについて、シューマッハーはこう述べている。
「1週間後、チームの分析結果が出てきた。チームメイトと僕はフロントウイングが5度違っていた」
「スパではFダクトがうまく動かなかったが、僕は何も言わなかった。鈴鹿でもまた問題が起こった。またニコじゃなくて僕のマシンに問題が起こったんだ」
「ノルベルト(・ハウグ)とロス(・ブラウン)に、そろそろ理由が説明される時期だと言った」
「僕はチームの中で話す方がいいと思っているんだ。2011年には問題はもう起こらないと思う」とシューマッハーは述べ、ブリヂストンタイヤから安定性を得られず苦労したとも説明している。
「僕は3年間F1から離れていた。もう25歳じゃない。マシンは妥協的なものだった。今年のタイヤでは、自分が思ったとおりにドライブするのが難しかった」
シューマッハーは来年はもっといいパフォーマンスを発揮することができるだろうと述べているが、タイトル争いに絡むのは難しいかもしれないと慎重な見方を示している。
「メルセデスから計り知れないほどのサポートを受けており、状況は明らかによくなっている」
「でもタイトルを争えると考えることはできない。大きく前進し、すべてうまくいけば何戦か勝つことができるだろうが」