Team KYGNUS SUNOCO
RACE REPORT
Round7-SUZUKA
DRIVER:LOIC DUVAL
CIRCUIT:1LAP=5.807km
RACE1:20LAPS(116.14km)
RACE2:28LAPS(162.596km)
チャンピオン争いを残して迎えた最終戦は、鈴鹿サーキット(三重県)にて2レース制で開催された。
11月3日(土)午後、ノックアウト予選が行われた。天候は曇り。気温14℃、路面温度16℃。2レース制の今戦は、Q1の結果がRace1のグリッドとなり、通常通りのQ3までの結果はRace2のグリッドとなる。20分間のQ1では、中古タイヤでの確認ののち、ニュータイヤでアタック。8番手を獲得し、これがRace1のグリッドに決まった。Q1の上位13台によるQ2は7分間で行われ、Q1より0.412秒タイムを縮めたデュバルは順位も6番手に上昇。精鋭の8台によるQ3へ、若干マシンの変更を施して臨んだもののQ2からタイムを伸ばせず8番手に終わり、Q2のグリッドも8番手と決定した。
11月4日(日)、Race1は晴天の下スタートの10:20を迎えた。好スタートを決めたデュバルだったが、前方のマシンに前を塞がれ順位を上げられずにオープニングラップを終える。その後は前車との差を詰めるもパスできず、上位陣には順位の変動なく最終ラップを迎える。ここで前車が突如スローダウン、デュバルは1つポジションアップし7位でチェッカーを受けた。
続くRace2は14:30にフォーメーションラップ開始。午後の天候は曇り。デュバルは抜群のスタートを決め、一気に3台をパスすることに成功。このRace2では全車1回の4輪タイヤ交換の義務付けがあるため、1周を終えた時点で早くも7台のマシンがピットに入り、デュバルはここで4番手に。11周を終えてピットに入り、5番手でコースに戻る。前車のうち2台はピットインを済ませておらず、実質この時点で3番手。前に他車がいない状態で、デュバルはひたすら猛プッシュを続け、18周目にとうとう前車をパスして2番手に。残り周回数9周、トップとの差4.5秒を周回を重ねる毎に縮めながら好ペースで猛追。その差を2秒台にまで詰めたものの追い付けず2位でチェッカーを受け、今季3度目となる表彰台を獲得した。
⇒ロイック・デュバルのコメント:
「予選は僅差の争いになり、とにかく全車のタイムが接近していて、車の調子も良く自分もチームも良い仕事ができたとは思いますが、残念ながら2回とも8番手に終わりました。Race1は良いスタートを決められましたが、前に出られず1台もパスすることはできませんでした。最初の数周は車の調子も良かったけれどリアのトラクションを失って、そこから後のレースは厳しいものになりました。他車のスローダウンで最後にポジションアップできたのはラッキーでした。Race1を終えて状況をじっくりエンジニアと話し合い、Race2に向けてセットアップを大きく変えることにしました。Race2は抜群のスタートができ、一気に4台をパスすることに成功しました。ピットイン後は前に車がいなかったおかげで新鮮な空気を取り入れながらどんどんタイムを上げて前車をパスすることができました。その後もトップに追い付こうと努力しましたが、レース距離が短かすぎてその差を縮めるにとどまりました。とは言え、表彰台に乗れて良いレースウィークになりました。シーズンを振り返って、車も良くなったし全員が良い仕事ができたと思います。ご声援ありがとうございました。」
⇒土屋武士 監督のコメント:
「走り出しから思ったよりも上位とのタイム差が大きかったので、挽回を期してちょっと攻めたセットアップで予選に臨みました。Q1、Q3ともに8番手でしたが、フリー走行からするとトップとのタイム差をコンマ5秒差まで縮めましたが、Q3は出場の8台すべてがそのタイム差の中にいるという厳しい状況でした。日曜は通常行われるフリー走行がなく、いきなりレースに向けてのウォームアップ走行というぶっつけ本番のスタートになりましたが、Race1では前車を攻略できずポジションキープでレースが終わりました。満足できる結果ではなかったですが、そのデータを生かして車をセットアップし、Race2を迎えました。タイヤ交換義務により色々なオプションが考えられる中で、とにかくロイック選手のスタートが良かったので、多くのマシンが1周目でピットに入る中なるべくコースに留まって、前が開けたところでタイムを稼ごうということになりました。11周でのピットインは結果3番手となるポジションでコースに戻せたので良かったと思います。そこからロイック選手は本当に頑張ってくれたし、攻めたセットアップも当たっていて素晴らしいスピードで前を追い立て、観客を魅了するオーバーテイクを見せてくれました。チーム全員で得た表彰台だと思います。一勝もできずにシーズンを終えたことについては、自分たちの力不足を申し訳なく思います。でもこの攻めの気持ちを維持したままJAF GPに向けてまた努力しますので、応援よろしくお願いします。一年間のサポート、ご声援本当にありがとうございました。」
