ルノーが、FIAフォーミュラE選手権にマシンを供給するスパーク・レーシング・テクノロジーの公式テクニカルパートナーとしての契約を結んだことが発表された。フォーミュラEは、電気エネルギーのみを利用するフォーミュラカーが走る新しい選手権で、2014年にスタートする予定となっている。
15日、ルノーはFIAフォーミュラE選手権のテクニカルパートナーとして、スパーク・レーシング・テクノロジーおよびFIAフォーミュラE選手権の公式プロモーターであるフォーミュラEホールディングスと契約したことが発表された。
2014年に走る42台のマシンの名称は「スパーク・ルノー」となる。
昨年11月、フォーミュラEホールディングスは2014年の初レースに向けて42台のEVレースカーをスパーク・レーシング・テクノロジーから購入することを明らかにした。スパーク・レーシング・テクノロジーは、パワートレインのデザインおよび製造に関してマクラーレン・エレクトロニック・システムズと契約を結んでいる。
今年3月にはミシュランが公式タイヤサプライヤーになることが発表された。
フォーミュラEホールディングスは公式テスト用1台、クラッシュテスト用1台を用意し、10チームに4台ずつ供給する。チームが自身のマシンを製造する場合には、余ったスパークのマシンはイベントなどの活動に利用される。
フォーミュラEホールディングスのCEO、アレハンドロ・アガグは、次のようにコメントしている。
「ルノーは世界有数の自動車メーカーであり、モータースポーツの歴史において大きな成功を収めている。それに加えて電気自動車の分野のパイオニアであり、ゼロエミッションカーを販売した最初の世界的自動車メーカーだ。これほど優れたメーカーと契約することができたことは、FIAフォーミュラE選手権の魅力が高まりつつあることの証明だ」
また、タグ・ホイヤーがフォーミュラE選手権のグローバルパートナーシップ契約を結んだことも発表されている。
2014年にスタートするフォーミュラEのレースは、世界中の大都市の中心地で開催される予定となっており、候補地としては、ロンドン、ローマ、ロサンゼルス、マイアミ、北京、プトラジャワ、ブエノスアイレス、リオデジャネイロ、バンコクが挙げられている。
主催者は2014年には10チーム20人のドライバーの参戦を計画している。