F1第12戦ベルギーGP決勝でリタイアおよびポイント獲得を逃したドライバーが、決勝レースの走りを振り返った。
小林可夢偉 決勝=13位
予選ですごくいい結果を出したというのに、最悪のレースになった。スタート後、僕の方に一台のマシンが飛んできた。僕には何もできることはなかった。マシンの修理のために一度ピットに入り、7周後、スローパンクチャーのためにまたピットインした。レース中は、マシンダメージの程度が分からなかったが、コクピットにタイヤの跡がついているのは見えていた。レース後、パルクフェルメでマシンを見て、自分がこれほど遅かった理由が分かった。サイドポッドなどボディワークの一部が破損していたんだ。スタート前、僕のクルマからスモークが出ていて、注目が集まったみたいだね。あれはブレーキが熱くなりすぎたんだ。それでもそのブレーキでレースを走り切ることができた。予想以上のホイールスピンをした理由は分からないから、それについても調べてみるよ。
フェルナンド・アロンソ 決勝=リタイア
僕は元気だよ。ただ、左肩が少し痛むけど。アクシデントの後すぐにメディカルセンターに行ったが、すべて問題なかった。痛みは単にムチウチから来ているものだ。何が起こったのか分からなかった。2台のザウバーをオーバーテイクした時、まるで列車に突っ込まれたように感じたんだ! 衝撃を受けた直後、数秒コクピットから動かなかった。でもマシンから出てきた火と消火器の泡で息ができなくなった。チームに無線で無事だと伝えようとしたが、できなかった。こんな事故に遭った不運の大きさを考えれば、自分が数日後にまたマシンに乗れる状態であることはラッキーだと思える。今のマシンの安全レベルは非常に高く、今日その証明を改めて目にすることになった。グロージャンには怒っていないよ。彼がわざとやったわけでないことははっきりしている。僕が間違ったタイミングで間違った場所にいたんだ。それよりも僕が思うのは、一部のドライバーたちはスタートで冒すリスクをもっと減らすべきだということだ。今のジュニアフォーミュラではこういう傾向がある。でも若手がキャリアの初期から、コース上の行動に関するルールをもっと厳格に尊重することに慣れておければ、その方がいいと思う。今日のアクシデントは残念だった。フェリペ(・マッサ)がコース上で披露したパフォーマンスを見れば、僕は表彰台に上れる可能性があったと思うからね。今日は不運に見舞われて高い代償を支払った。これで運は僕らに貸しを作ったことになる。シーズンの残りがどうなるか、見ていこう。ベッテル、ウエーバー、ライコネンに対して築いていたアドバンテージの一部を失ってしまった。一方でハミルトンとのポイント差は変わっていない。マクラーレンのパフォーマンスを見ると、ハミルトンは僕らにとって最も警戒すべきライバルといえるかもしれない。次はフェラーリのホームレースの舞台、モンツァに向かう。伝統的にモンツァでは“赤”が強いから、僕らがいい週末を過ごし、ファンに喜んでもらえるような結果を出して、今日失ったアドバンテージの一部を取り戻せることを期待している。
ルイス・ハミルトン 決勝=リタイア
最初にジェンソン(・バトン)にお祝いを言うよ。レースはすべてテレビで見ていたが、彼は本当に素晴らしい仕事をしていた。彼にとってもチームにとってもすごくいい結果だ。僕自身も大きな自信を得ることができた。僕らのマシンにはすごい速さがあると分かった上で次のレースに向かうことができる。僕らの方もうまくやれたら、モンツァで強力な結果を出せるはずだ。すでにそのことにすべてのエネルギーを注ぎ込んでいる。僕にとっては難しい一日だった。レースはあっという間に終わってしまい、汗すらかかなかった。スタートのことについては話したくない。何が起きたか、皆も見ていたと思う。本当にがっかりだ。タイトル争いの面でもいい一日ではなかった。でも絶対に諦めないよ。
ロメイン・グロージャン 決勝=リタイア
人生のすべてがレースだというのに、1戦出場を禁じられるというのは、おそらく最悪の経験のひとつだろう。そうはいってもスチュワードの裁定を尊重する。
パストール(・マルドナド)のジャンプスタートに上位の全員が邪魔されたと思うし、僕もそうだったけれど、それでもいいスタートを決めた。そして1コーナーに向かった時、僕のマシンのリヤがルイス(・ハミルトン)のフロントと接触した。僕の方が前に出ていて、2台に十分なスペースがあると思っていた。わざと彼を押し出すとか、そういったことをしようとしたわけじゃない。この時の1コーナーの状況は誰も望まないものだったが、ありがたいことにこの事故で誰もケガはしなかった。事故に巻き込まれたドライバーたちと彼らのファンに謝りたい。今日のことは僕をより優秀なドライバーにするためのプロセスの一部だとしか言えない。
セルジオ・ペレス 決勝=リタイア
僕自身にとってもチームにとっても残念な結果で、すごくがっかりしている。僕らには今日優勝争いをする素晴らしいチャンスがあったのに。まず、パストール・マルドナドがジャンプスタートをした。僕はフェルナンド・アロンソのインに入り、ターン1に差し掛かり、ブレーキングしたら、突然後ろから何台かマシンが来て僕に当たり、大混乱になった。今は次のモンツァ戦を楽しみにしている。
パストール・マルドナド 決勝=リタイア
スタートで小さなミスをしてしまった。レッドライトがオフになる前にクラッチが手から滑ってしまった。その後1コーナーの事故に巻き込まれたことで、レースが台無しになった。ここではたくさんのポイントを取れたはずだからがっかりしている。でもすぐに次のレースがあるから、それを楽しみにすることにしよう。
ニコ・ロズベルグ 決勝=11位
いろいろな出来事があり、期待外れの週末だった。今日はあと一歩のところでポイントを逃すことになり悔しい。ギヤボックス交換とそれによるペナルティがなければ、今週末はそこそこのポイントを取れていただろう。今日はいいスタートをし、ポジションを10上げて中団に加わった。順位を上げるにはリスクを冒すしかなかったので、1回ストップで走ったが、それはうまくいかず、結局レース終盤にもう一度ピットに入らなければならなかった。今はモンツァを楽しみにしている。来週末はもっといい結果を出すためにプッシュするよ。
ヘイキ・コバライネン 決勝=17位
すごくいいスタートを決めて、スタートラインのクラッシュによって散らばったデブリを避け、セーフティカーが出動した時点で10位まで順位を上げた。後ろに何台か速いマシンがいて、セーフティカーが戻った後、抜かれてしまった。その後、僕自身が最終シケインで小さなミスをして、いくつかポジションを落としたけれど、すぐにそれを取り戻し、ビタリーのすぐ後ろでいいリズムで走った。最初のピットストップでボックスからのリリースに問題があり、ボックスから出る時にHRTに接触してしまった。そのためフロントウイングを交換するために戻らなければならなかった。その後は前のマシンを抜き返すことに集中したけれど、残り2周のところでまたスピンをしてしまった。HRTの1台は抜けたけれど、問題があった影響でそこでほぼ僕のレースは終わったようなものだ。いい週末ではなかったけれど、次のイタリアで改めてまた戦うよ。
