ホンダの伊東孝紳代表取締役社長は21日、社長記者会見を行い、ホンダの二輪事業や四輪事業等について発表したが、この中で次世代スーパースポーツ『NSX』について、さらにWTCCで培った技術を活かし、欧州向けにシビック・タイプRを2015年目標で投入すると明らかにしたほか、軽自動車6モデルのひとつとして、オープンスポーツカーを14年に発売するとした。

 今回の会見の中で伊東社長は、四輪事業について「世界中のお客様のニーズにいち早く対応できるよう、競争力のあるコストで、ベストな仕様を実現する『グローバルオペレーション改革』を推進していきます」と発表。2013年から発売する新型フィット(海外名ジャズ)シリーズで改革を推進していき、それぞれ個性のちがうフィット(ジャズ)、シティ、小型SUVを2年以内にグローバルで展開していくと明らかにした。

 また、11月に発売されるNシリーズ第3弾『N-ONE』を皮切りに、今後2015年までに新たに軽自動車を6モデル追加すると発表。この6車種の中で、「アグレッシブな走りを実現するオープンスポーツカーを2014年に発売します」と明らかにした。

 ハイブリッドの領域では、『Sport Hybrid SH-AWD』を新NSXや、14年に発売されるレジェンド後継モデルに搭載すると発表。「他車を凌駕する走りと燃費性能で存在感を際立たせ、お待ちいただいているお客様のご期待に応えていきます」と伊東社長は述べた。

 さらに、今季鈴鹿戦からWTCC世界ツーリングカー選手権にはホンダ・シビックが投入されるが、これについて伊東社長は、WTCCの技術をフィードバックし、新たにヨーロッパ向けにシビック・タイプRを開発。“ニュルブルクリンクFF最速”を目指し、2015年投入を目標に開発を進めていくと明らかにした。

 近年ではホンダ車の中にはスポーツカーと呼べるラインナップが少なくなっていたが、NSXの登場、そしてシビック・タイプRの登場はファンにとって嬉しいところ。今回は欧州向けと明らかにされたが、願わくば日本での販売も期待したいところだ。

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