マクラーレンのエンジニアリングディレクター、ティム・ゴスは、オフスロットル時のブロウンディフューザー活用が禁止されることになれば、マクラーレンもライバルたちのマシンもパフォーマンスが低下することになると述べた。
トルコGPの後、FIAは、エンジンマッピングのセッティングを変更することでドライバーがスロットルを開けていないときにも同レベルの排気をディフューザーに送り出す、オフスロットル・ブロウンディフューザーをスペインから禁じることをチーム側に通知した。
その後、FIAは今週火曜になって、スペインGPでは規則変更は行わないことを決めたが、できるだけ早く規則を変更したい考えだ。
ボーダフォンが企画したインタビューにおいて、ゴスは、この規則変更が実行されれば、マクラーレンは影響を受けるだろうと述べた。
「(マクラーレンのマシンのパフォーマンスにどれだけ大きな影響があるか)予想するのは難しい」とゴス。
「どこのチームもエンジンマッピングに関して同じ取り組みを行っている。当然我々はそれを利用している」
「FIAがエンジンマッピングに関して提示したガイドラインが実行されるなら、我々のパフォーマンスは低下するだろう。我々の主なライバルたちもパフォーマンスが低下することはほぼ間違いない」
「ライバルたちより我々の方が痛手が大きいかどうかは分からない。だがライバルたちも我々と同じぐらい大きなダメージを負うはずだ」
ゴスは、FIAがレギュレーションを変えようとしている理由は分からないと述べた。
「彼らが自分でこれを取り締まろうと考えたのか、誰かに促されたのかは分からない」
「2010年中盤以降、チームがエンジンマップを変えることで排気とマシンリヤへの影響を高めようとしていたことはマスコミに知られていたし、その後は一般の人々も知ることになった。ずっと行われてきたことなのに、規制については全く言及されなかった」
