パストール・マルドナドを通じてウイリアムズを支援するPDVSAが、彼とともにチームを離脱する交渉の最終段階にあることがわかった。
今シーズンのマルドナドは、低迷するウイリアムズで我慢のシーズンを送っているが、ハイレベルの情報筋によれば、来季彼は別のチームでレースをすることになるという。
ウイリアムズとの離脱交渉は現段階で合意に至っていないとみられるが、マルドナドが他チームの契約書にサインするための解決策はまもなくクリアになると予想されている。
ベネズエラの国営石油企業から年間2000万ポンド(約32億円)の支援を受けるマルドナドは、すでにロータス、ザウバー、フォース・インディアなどと2014年の交渉を行っている。
そのマルドナドが、最も魅力的なロータスと契約するには、ニコ・ヒュルケンベルグの獲得に財政保証を与えるクワンタム・モータースポーツとロータスチームの株式売却交渉が破談になることだ。
一方で他のチームは、自分たちの計画成立を急いでおらず、今はマルドナドがフリーになるのを待っている状況だ。
ウイリアムズとPDVSAは、当初チームと2015年までの5年契約を結んでいたが、今は計画変更に伴うチーム補償に関する合意に取り組んでいるとみられ、その収入は、来季バルテッリ・ボッタスのチームメイトに迎えるフェリペ・マッサがもたらす新たな商業支援とともに、チームの財政を安定させることになるという。
マルドナドは今月、ウイリアムズに失望させられたと公に語っており、再び競争力のないマシンに乗るくらいなら、2014年は家にいたほうがいいと語っている。