F1モナコGP決勝を前にメルセデスチームに疑惑が向けられている。彼らが、スペインGPの後に1000kmにおよぶタイヤテストを行っていたことが明らかとなった。
土曜の予選で4戦連続となるポールポジションを手にしたメルセデスだが、これまでの3レースでは、決勝のタイヤマネジメントに苦しみ、優勝争いに絡むことができていない。
そうしたなか、彼らが前戦スペインGPの終了後に、トータル1000kmにもおよぶタイヤテストを行っていたことが明らかとなった。このテストは天候不順もあり3日間にわたって実施され、レースドライバーのルイス・ハミルトンニコ・ロズベルグが参加して行われた。
2014年はシーズン中のテストが禁止されているが、今回はタイヤサプライヤーのピレリが、ここ数戦で抱えた問題を解決するためにメルセデス側にテストを要請したと考えられている。
メルセデスによれば、状況的に必要な場合は、ピレリがプライベートテストの支援を目的にひとつのチームにテストを要請できるとしており、完全なレギュレーションの範囲内であると彼らは主張している。
しかし、情報によれば他のライバルチームは今回のテストを確認しておらず、FIAも調査に乗り出すとみられている。
メルセデス代表のロス・ブラウンは、スペインGP以降、チームがタイヤの問題に懸命に取り組んできたと語っていたが、テストについては言及していなかった。