ルノーF1のボスは、2014年のF1は規則変更の影響でレースがつまらなくなるという予想を否定した。

 来年は燃料搭載量が厳しく制限されるため、ドライバーたちはセーブした走りを強いられ、バトルが減るのではないかとの推測が生じている。

 フェラーリのフェリペ・マッサは、燃料を節約しながら走らなければならないため、ドライバーにとってレースは楽しくなさそうだと述べた。

「序盤から燃料をセーブしながらレースをするのはすごくいらいらするだろうね。しかも序盤だけじゃない。シーズンずっとなんだ」とマッサ。
「実際どうなるか分からないことに不満を言うことはないし、様子を見るしかない」
「でも、実際そうなったら、あまり面白くはなさそうだ。ドライバーにとってはあまり楽しい状況ではない」

 しかしルノー・スポールのボスたちは、こういった意見に反論している。

「スペクタクルの面でレースは変わるだろうが、それでもエキサイティングな部分は保たれるだろう」とルノー・スポールF1のテクニカルディレクター、徳永直紀氏は述べた。

「燃料が厳しいサーキットの場合、全開でプッシュすればフィニッシュできない」
「燃料はセーブしなければならない。そのため最大限に使えるパワーと、レースを通して使用する平均的なパワーとの間には差が生じる」

「そうはいっても、必要な場合には最大限にプッシュできる。他のマシンを抜く場合には最大限のパワーを活用できるのだ」
「しかしそれによって余計な燃料を使ってしまうので、その後に埋め合わせをしなければならなくなる。つまり今より戦略の幅が広がるということだ」

 さらに徳永氏は、来年は燃料搭載量を100kgに制限されるが、今も燃料を最小限に抑えようとしているため、大きな違いはないとも語った。

「ガス欠になるクルマが増えるのではないかとか、チェッカーまでたどり着くためにバトルをしなくなるのではないかという懸念を耳にしている。だが私は今とそれほど変わりはないと思う。我々はすでにできるだけ燃料搭載量を減らそうとしているからだ」
「レースが終わった際に燃料を使い切っている状態を理想としている。つまり今も燃費をコントロールしなければならない状態にある。(その点で)来年も何も変わらないだろう」

 ルノー・スポールF1の副マネジングディレクター、ロブ・ホワイトは、燃料の節約はコース上のドライバーではなくエンジンの管理によって成し遂げると語った。

「ドライバーは全開で走り、パワーユニットは使える燃料量を超えないよう調整する」とホワイト。
「ドライバーたちがスロットルを全開にしないようにして走り続けてふくらはぎが痛くなるようなことは起こらないだろう」

「レースで優勝するのはスタートからフィニッシュまで一番速く走ったドライバーだ。それは非常に基本的なことであり、それは変わらない」
「ペースを落とすなどのケースはもちろん出てくるだろう。それこそが燃料をセーブする最も効率的なやり方であり、それを無視するべきではない」
「だが実際に行われるやり方は、悲観的な人々が予想しているほど衝撃的なものではない」

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