2014年に、シトロエンとともにWTCC世界ツーリングカー選手権に参戦することが確実視されている9度のWRC世界ラリー選手権王者セバスチャン・ローブだが、すぐに競争力を発揮することは不可能だろうと語っている。
以前からサーキットレースへの関心を公言してきたローブは、2013年シーズンに向けてWRCの10連覇を目指すことをせず、WRCへの出場を4戦に限定。GTワールドシリーズにマクラーレンMP4-12C GT3で参戦することを明らかにしている。
そのマクラーレンでの参戦と並行し、ローブは強固な関係にあるシトロエンとともに、2014年のWTCC参戦を目指し活動するのではないかと言われている。WRCで無類の強さを誇ったローブの参戦はWTCCでも注目されるが、ローブ本人は常にWTCCでトップを争うようになるには、2年はかかるだろうと語っている。
「今の段階では、経営陣からのOKを待っているところなんだ。もし実現すれば、僕はWTCCで2年間は戦うことになるだろう」とローブ。
「その2年は、1年は学ぶため、もう1年は戦うためだ。僕はもちろん最善を尽くすつもりだけど、すぐに上位陣で戦うことができたらそれは奇跡に近いだろう。10年近くもWTCCで戦い続けてきた連中といきなり張り合うことなんてできないよ」
ローブは来年38歳という年齢になるが、ローブ本人はサーキットレースで定期的に戦うようになるとき、自分が若手のようになるだろうと語る。
「新しい挑戦だからね。たくさんのことを学ばなければならないと思うよ。ラリーではもうたくさんのことを学ぶこともないし、これ以上そこまで良くならなければならないこともない。もしWTCCにいくなら、僕は若手ドライバーのようにサーキットに行くつもりだ」
12月27日に発売されるオートスポーツリニューアル第1号・No.1347では、ローブ&シトロエンのWTCC参戦に向け記事を展開する予定。シトロエンDS4の予想イラストも掲載する。