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スーパーフォーミュラニュース

投稿日: 2011.11.14 00:00
更新日: 2018.02.16 06:04

大嶋「来年に向けては非常に良いレースができた」


Team LeMans
Formula NIPPON RACE REPORT

JAF GP-FUJI SPRINT CUP
DRIVER:大嶋 和也
CIRCUIT:1LAP=4.563km
RACE:22LAPS(100.386)km

■抜群のスタートを決め、猛追を逃れポジションキープ、4位獲得。

 昨年に続いて今年も開催されたJAF Grand Prix 富士スプリントカップ2011。SUPER GT、Formula NIPPONの併催で、それぞれが22周、約100kmのスプリントレースを行う。ピットインの義務付けもなく、短いレース距離のため、予選順位のグリッドが重要になる。

 前日までの雨が止み、青空の下で迎えた11月12日(土)、今回の予選は10:15~11:15の1時間で、スーパーラップ方式により1台ずつタイムアタックを行った。開始時の気温16℃、路面温度21℃。前日激しく降った雨により、路面はライン上はほぼ乾いてきているものの、ところどころ乾き切っていないところもあるという難しいコンディション。今年のポイントランキングの逆順で出走し、シリーズ5位の大嶋は12番目にコースイン。1'26.113で3番手となるタイムを刻んだが、今回はラップタイムとメインストレートの最高速をそれぞれポイント化し、そのポイントで決勝グリッドが決定するという変則的なルールがあり、ストレート最高速が10番手だった大嶋は、総合ポイントでグリッドは6番手となった。

 11月13日(日)も天候は晴れ。フォーメーションラップは12:00にスタート。気温18℃、路面温度26℃と前日よりも暖かいコンディションでレーススタートを迎えた。6番手スタートの大嶋は絶妙なスタートを決め、2つポジションを上げて4番手に。15周が経過した頃、後ろから5番手のマシンが大嶋のすぐ後ろに迫ったが、5番手、6番手の2台による5番手争いが繰り広げられ、一時は大嶋との間隔は拡大。結果5番手が入れ替わり、さらに大嶋を猛追。21周目には最終コーナーで一瞬危ない場面があったものの、大嶋はストレートでオーバーテイクシステムを使用し、後車を突き放す。最終ラップでもポジションを死守し、スプリントレースを惜しくも表彰台に一歩及ばず、4位で終えることとなった。
 
⇒大嶋和也のコメント:
「今回のスーパーラップ方式の予選では、タイムアタックのチャンスが1周しかないうえ、前日のフリー走行が雨だったため走行データが全くない状況でのアタックだったのですが、その割にはクルマも仕上がっていたし、タイムとしては3番手を獲得できました。ただ今回は最高速がグリッド決定に加わったので、結果的に最高速が遅く、その順位で6番手になってしまいました。そして決勝では、これまであまり上手く行ってなかったスタートが上手く行き、自分の中でスタートの方法を掴めたように思うので、それは僕にとってはかなりの収穫だったなと思います。速さは十分ついてきていますし、あとはスタートさえうまく行けば優勝も十分狙えると思うので、来年に向けては非常に良いレースができたと思います。」

⇒山田健二 監督のコメント:
「大嶋は難しいコンディションのもと、予選はよく頑張って上手くまとめてくれたと思います。最高速が加味されるという今レースだけの特殊ルールがあり、トップスピードがあと少し足りなかったですね。決勝レースでも、今シーズンチャンピオンを獲得したロッテラー選手が後ろから迫る中で、堂々たる走りを見せてくれたと思います。大嶋のセンスが光るレースができたと思いますし、途中エキサイティングな場面もありましたが、結果として予選順位より上でフィニッシュできたことは、チームとしては大変良かったと思います。」


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