全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第7戦ツインリンクもてぎを終え、2011年のドライバーズ選手権で1位と2位のドライバー、そしてチャンピオンチームの舘信秀監督ら3人が今シーズンについて語った。
●アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)
ドライバーズ選手権1位
「みんなに感謝したいです。とにかく、今は最高の気分です。日本に来てから、フォーミュラ・ニッポンのチャンピオンを獲ることが大きな夢だったのですが、スーパーGTで2回チャンピオンを獲れて、今日こうしてフォーミュラ・ニッポンのチャンピオンを獲れて、僕が目標としていたことを実現できたので、本当にうれしいです。今年はル・マンでも優勝できて、とてもいいシーズンになったと思います。これはすべて、チームのサポートがあったからこそのことで、今年、僕は移動が多くて、細かいところまで学ぶことはできなかったのですが、チームがすべてバックアップしてくれたことに感謝しています。シーズンの序盤に、どうしても1レース出られなくなってしまい、舘監督からは認めてもらえたのですが、その時に『絶対にチャンピオンを獲れ』と言われていたので、その約束を果たせたということもうれしかったです。1年を通して、チームは完璧な仕事をやり遂げてくれたと思うし、今週末も完璧な週末になりました。本当に幸せに思っていますし、チームのみんなに本当に感謝しています」
●中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)
ドライバーズ選手権2位/ルーキー・オブ・ザ・イヤー
「僕がルーキーという立場ではないこともわかっていますし、結果を出さなければならないということを考えながら、1年間戦ってきました。初めてのフォーミュラ・ニッポンのシーズンになりましたが、難しいレースも多々ありましたし、その中で自分の仕事に集中して戦うことができました。結果を残すこともできましたし、自分にとってもいいシーズンだったと思います。アンドレと一緒に戦うことで、自分自身も成長できたと思いますし、チームもミスひとつなく、完璧な仕事をこなしてくれました。クルマも仕上がってきて、この最終戦ではポールも獲れて、1-2フィニッシュすることもできました。そういった意味ではすごくいいシーズンになったと思います。ただ、自分としてはチャンピオンシップを獲るつもりでやってきたので、そういう意味ではもちろん悔しい気持ちもあります。来年以降、どうなるかはまだわかりませんが、次の機会にはチャンピオンシップをつかめるように頑張りたいですね」
舘信秀監督(PETRONAS TEAM TOM'S)
「今シーズンの序盤はなかなか一発のタイムが出せず、それが我々の弱点だったと思います。予選の順位が良くなく、だからこそ選んだ作戦がうまくいって、序盤は勝つことができたのだと思います。目指していたものが獲れたという点で私は非常に満足しています。今は、来年もこのふたりと戦いたいと思っています」
