2014年F1で21戦以上を開催するのは、エンジンレギュレーションの関係で難しいといわれており、カレンダーかスポーティングレギュレーションのどちらかの変更が必要になるかもしれない。
先週明らかになった来季F1カレンダー案においては21戦が記されており、当初の予定どおりニュージャージーが開催されると22戦に拡大することになる。
イタリアGPでバーニー・エクレストンは、そうなる可能性を完全に否定することはできないと述べている。
しかし2014年にはエンジン規則が変更され、新V6ターボエンジンが導入される。さらに1シーズンあたりひとりのドライバーが使用できるパワーユニットのエレメンツはそれぞれ5つに制限されており、これを超えるとグリッド降格ペナルティを受ける。
この制限はレース数が増えなくても非常に厳しいものになるとみられており、少なくとも1社のマニュファクチャラーは、FIAに対し、わずか5基のエンジンで20戦を越えるシーズンを戦うことができるのかどうかについて難色を示したといわれている。
来季カレンダーは、今月末に発表される予定だが、FIAは、レース数を増やす場合にはエンジンを制限するスポーティングレギュレーションを変更し、エンジン制限を緩和する必要が出てくるかもしれないことを承知している。
今月末まではFIAは全チームの合意なしにレギュレーションを変更できる。国際スポーツ法典によって、スポーティングレギュレーションの決定はエントリーが受け付けられる20日前までになされればいいと定められており、2014年のエントリー受け付けは10月21日だからだ。20日前を過ぎると規則の変更にはチームの合意が必要になる。
しかしすでに時間がなくなりつつあり、いくつかのレースの開催に不安があることから、FIAは今月中の規則変更を望まないかもしれない。
ニュージャージー戦は最終的に来季開催に準備が間に合わない可能性があり、カレンダー案に掲載されている韓国GPは4月開催への変更を受け入れないかもしれないと考えられている。