FIAは来年からF1に“ポールポジショントロフィー”を設けることを計画している。チームもこのアイデアに賛同しているということだ。
先月行われたストラテジー・グループの会合において、予選最速タイムをマークしたドライバーに選手権ポイントを与えるという案が検討された。しかしそれに関しては、出席したチーム代表の多数が反対したため、FIA会長ジャン・トッドは、“FIAポールマン・オブ・ザ・イヤー・イン・F1”という賞を設けることを提案した。
ストラテジー・グループは、規則案を12月9日に開催される次回会合に向けてまとめ、そこで承認された場合、その案はF1コミッションおよび世界モータースポーツ評議会に諮り、承認を受けて初めて正式決定となる。
この賞は、シーズン中、最も多くのポールポジションを獲得した者に与えられる。ふたりのドライバーのポール獲得回数が同じ場合は2位の回数、それも同じ場合は3位の回数といった具合で順位が比較され、リザルトが全く同じだった場合にはFIAがウイナーを指名する権利を持つことになるという。
この賞は選手権争いには影響しないものの、ファンの関心を引き付け、ドライバー自身のモチベーションにもつながるものと期待されている。
ちなみに過去5年の結果から“FIAポールマン・オブ・ザ・イヤー・イン・F1”を決定すると、以下のとおりになる(英AUTOSPORT調べ)。
2013年 – セバスチャン・ベッテル (19戦中PP9回)
2012年 – ルイス・ハミルトン (20戦中PP7回)
2011年 – セバスチャン・ベッテル (19戦中PP15回)
2010年 – セバスチャン・ベッテル (19戦中PP10回)
2009年 – セバスチャン・ベッテル (19戦中PP4回、2位4回)