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スーパーGTニュース

投稿日: 2012.11.17 00:00
更新日: 2018.02.16 12:50

松浦「本当に嬉しい」ガライヤを3位に導く


JAF GP Fuji Sprint Cup 決勝1レポート(GT300)

松浦、2年連続JAF GPで表彰台

 コースは完全にウェット。5月の富士のレースでは雨の中速さを見せつけたARTA Garaiya + ブリヂストンタイヤが得意とするコンディションだ。

 第1レースを担当する松浦孝亮は、フォーメーションラップでコンディションの確認をして6番グリッドに付いた。スタンディングスタートを得意とする松浦だが珍しくスタートで順位を落としてしまい、1コーナーを通過していった。

 タイヤが暖まるまでは慎重に各コーナーをクリアしていったが、Bコーナーで他車に追突されスピンしてしまった。

 コンディションがARTA Garaiyaに合っていただけに期待は大きかったが、この追突で上位進出が難しくなったと誰もが思った。しかし、松浦は即座に戦列に戻る事が出来、10番手で1周目を終える。松浦のマシンにダメージは無く、非常に速いペースで周回を重ねていった。9周目までに4番手まで順位を上げた松浦だったが、コーナリングスピードは高いものの、ストレートスピードに劣るARTA Garaiyaはなかなか順位を上げられない。

 しかし、松浦は17周目にこのレースのファステストラップを記録し、3番手のマシンとの差を詰めて行った。松浦は最終セクションで差を縮めるものの、ストレートで離されてしまい3番手のマシンを抜くまでに至らなかった。周回遅れが出始めた終盤に、松浦は一気に3番手の背後まで迫り最終ラップに入っていった。各コーナーでチャンスを伺う松浦だったが、なかなか抜く事が出来ず最終セクションに入っていった。松浦はプリウスコーナーで間合いを取り、最終コーナーで勝負をかける。前車のミスもあり、松浦は最終コーナーの立ち上がりで3番手に浮上し、そのままチェッカーを受ける事が出来た。

鈴木亜久里監督のコメント
「だいぶ疲労がきているARTA Garaiyaだけど、孝亮がうまくマシンを操ってくれて、ブリヂストンもチームスタッフも一丸になってこのレースに力を注ぎ、最後の最後でこのような結果を得る事が出来て嬉しかったね。」

佐藤エンジニアのコメント
「ドライバーが頑張ってくれました。あとはブリヂストンの推薦で軟らかいタイヤを履いていましたが、その選択が正解でした。この二つの要因で表彰台に立つ事が出来ました。まだ明日レースがありますが、最後のイベントで表彰台に立つ事が出来て良かったです。」

松浦孝亮選手のコメント
「今日はどこまで順位を上げられるかわかりませんでしたが、フタを開けてみればタイヤもマシンバランスもよくて表彰台に乗る事が出来ました。本当に嬉しいです。今シーズンはチームの成績は良くありませんでしたが、このような良いレースが出来たうえに表彰台に登れてチームの雰囲気が良くなった事が非常に嬉しいです。」


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