今季、IZODインディカー・シリーズの参戦を終えた後、全日本選手権フォーミュラ・ニッポンにTEAM無限から参戦している佐藤琢磨。参戦2戦目の第7戦鈴鹿の予選を終え、琢磨が予選を振り返った。

 第6戦SUGOを終えた後、琢磨は急遽WEC世界耐久選手権への参戦が決まり、OAKペスカローロ・ホンダを駆り富士、上海を転戦。ふたたびフォーミュラカーのコクピットに戻った今回の鈴鹿は、琢磨にとってもレース人生の始まりの地でもあり、F1時代多くの声援を受けたサーキット。

 前戦SUGO以上に応援するファンも数多く訪れ、熱い視線を浴びながら予選に挑んだ琢磨。フリー走行では11番手に食い込み、迎えた予選ではQ1でも9番手タイムをマーク。Q2進出を果たし、レース1では9番手グリッドを、レース2では11番手グリッドを得た。

「今日の予選はすごく楽しかった(笑)! 前回は手探り状態でしたけど、今回は朝霞にある無限に行って、いろいろなミーティングを重ねて来ました」と予選までを振り返る琢磨。

「チームは予選での速さはあるんですが、今回決勝でのパフォーマンスを重視して、山本尚貴選手とまるっきり異なるセッティングで、プラクティスと予選にのぞみました。新しいセッティングだと、走るたびにここをこうしたい、あそこをこうしたいという所が出てきて、時間もないし完璧にはできなかったけれども、プラクティス、そして予選用を履いてのタイムアタックという流れは、鈴鹿だと2006年のF1(スーパーアグリF1)時以来ですからね。とても楽しめました」

 そんな琢磨の話にも出てきたスーパーアグリ時代の2006年。琢磨は予選でSA06を駆り1分33秒666というタイムをマークしている。対して、今回のFN09でのタイムは1分39秒533というタイムをマークした。「すでにタイムが近いところにありますが……」と言うと、「それは言わないでくださいよ〜。SA06だって頑張って走ってたんですから」と笑いつつ、当時のF1との違いについて、琢磨は笑顔で説明してくれた。

「鈴鹿を当時のSAF1とほとんど変わらないスピードで今のフォーミュラ・ニッポンは周回する訳ですから、今のフォーミュラ・ニッポンのパフォーマンスのすごさや、クオリティの高さがわかってもらえると思います」と琢磨。

「(FN09の方が)車重も重いし、エンジンパワーもF1よりはないのに、ある部分ではF1よりも大きいダウンフォースを発生しているんですからね。燃料を少なくして、予選用にニュータイヤでS字を走る感覚というのはある部分ではSA06を凌いでるかもしれません。そういう感覚はひさびさで、すごくワクワクしました。フォーミュラ・ニッポンのレベルの高さはファンのみなさんは十分分かっていると思いますけど、そういう凄いマシンで行われる明日のレースを楽しんでもらえればと思います」

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