DENSO SARD SC430
雨中の開幕戦富士決勝は6位フィニッシュ
石浦はファステストタイムを記録

2011 SUPER GT 第2戦(開幕戦)「FUJI GT 400km RACE」(4/30-5/1)
富士スピードウェイ(1周4.563km)
入場者数:予選24,000名、決勝36,000名 合計60,000名

 5月1日(日)雨の中、SUPER GT第2戦「FUJI GT 400km RACE」の決勝が行われ、セーフティカー5周先導のもとポールポジションからスタートした石浦が駆るDENSO SARD SC430は、思うようにペースが上がらず、やむを得ず8周を終え緊急ピットイン。タイヤ交換し戦列復帰後はファステストタイムをする怒濤の追い上げで最下位まで落ちてしまった順位を大きく挽回した。その後タイヤ無交換で交代した井口も強まる雨の中、前走車とのギャップを周回ごとに縮め追い上げていった。だが最終的には雨が激しくなり60周目に赤旗中断でレースが打ち切られ、追い上げもそこまで。6位でのフィニッシュとなった。ドライバーポイントでは5点、チームポイントでは8点を獲得した。今季を占う大事な初戦で予選決勝とも随所に圧倒的な速さを見せたシーズンの出だしとなった。

■習熟走行
 今回の開幕戦富士は、東日本大震災復興支援大会として位置づけられ「がんばろう!日本」を掲げて関係者が一体となって支援を打ち出している。真新しいレーシングスーツに袖を通した石浦と井口。29日(金)習熟走行で新生コンビは待ちに待った開幕に胸を躍らせるとともに、意気軒昂、新カラーリングのDENSO SARD SC430に乗り込んだ。

 最初の40分間の混走となるセッションでまずは石浦がクルマのバランスチェックを重点的に行い、2回目の55分間の混走セッションでは8周目にその時点で3番手となる好タイムをマークした石浦。続いて乗車した井口も1分35秒777をマークし、その後ロングランを行った。参加車両が一同に介して今季初めて同時に走行する習熟走行でDENSO SARD SC430は、3位から6位までがほぼ横一線となる1分34秒892の6位と順調な走り出しのスタートとなった。

■公式練習
 30日(土)午前中の公式練習走行は、爽やかに晴れ渡りドライコンディション。気温16度/路面温度26度の中、1時間45分のセッションが9時10分から始まった。
 まずはチームを引っ張る石浦が確認のためコースイン。いくつかのセットを試しながら周回を重ねた。その後、いざニュータイヤをはいてアタック中に赤旗中断となりベストタイムは出せずもクルマの仕上がりは上々。続いてステアリングを握った井口も、今季にかける意気込みを表す走りでロングランを安定したタイムでこなした。公式練習走行ではトータル41周を走行し、石浦のマークした1分34秒940の13番手となった。

■公式予選
 30日(土)13時15分からの公式予選1回目は、気温17度/路面温度25度。まずは最初の混走25分間のセッションではセットの確認を石浦が行い、続いて井口が予選基準タイムクリアを行った。そしてGT500クラス単独となる10分間のセッションでは、残り7分を切ったところで石浦がコースイン。スーパーラップ進出をかけた熱い戦いに臨んだ。セクター1で全体のベストを刻んだ石浦。続くセクター2で若干他車に妨げられた格好となったがベスト。続くセクター3でも全体ベストを刻んだ石浦はトップに躍り出た。その後他車にタイムを更新されたものの、1分33秒817の4位でスーパーラップ進出を果たした。

■スーパーラップ:石浦が完璧なアタックでポール獲得
 GT500クラス予選1回目上位10台による1台づつのアタック合戦となるスーパーラップ。7番走者としてコースインした石浦はしっかりとウォームアップでタイヤに熱を入れた。静かに燃えるがごとく、冷静沈着かつ気合い十分の石浦はセクター1で前走車を上回るトップタイム。続く富士の名物コーナー100Rがあるセクター2ではコンマ2秒と差を広げ、つづら折りの登りセクションとなる最終セクターでもトップでフィシュッシュラインを駆け抜けた。その走りはまったく危なげない完璧なアタックで1分32秒738と2位以下をコンマ2秒引き離す堂々のポールポジション。石浦にとっては自身GT500での初ポール獲得、チームにとってはGTでは1995年JGTC第5戦SUGO以来となる約16年ぶりのポールポジション獲得となった。

■石浦宏明
「予選1回目でつめられる部分があったのでまだいけると思ってました。スーパーラップではイメージした通りに走ることができよかったです。チームは合流したときからとても良い雰囲気で、今季にかける各自のモチベーションが非常に高いと感じています。自分自身移籍にあたって出した色んな希望をかなえてくれたチームに感謝するとともに、GT300でチャンピオンをとったミシュランさんを含め、決勝でも良い結果を出して応えたいと思っていますので、ご声援のほどよろしくお願いいたします」

■決勝
■フリー走行
 1日(日)決勝前、朝のフリー走行開始時点は雨が強く降り始め、気温15度/路面温度15度。8時35分からスタートドライバーを務める石浦がコースイン。ウェットタイヤの感触を確かめ、4周目に1分44秒437のタイムマーク。続いて10周目から井口がドライブした。フリー走行はトータル15周を走行。石浦のマークしたタイムで7番手となった。

■決勝スタート
 1日(日)14時のスタート時は上空が厚い雨雲で覆われ小康状態の雨も強く降り始め、気温13度/路面温度14度のコンディション。レースは安全のためセーフティカー先導のまま縦列を組んでのスタートとなった。セーフティカーが5周を終え退去。6周目から実質的なレースが始まった。

ファステストタイムで怒濤の追い上げを見せた石浦
 13コーナーからペースをコントロールし最終コーナーで一気に加速するクレバーなスタートを見せた石浦。後続を引き離し第1コーナーへ真っ先に飛び込んでいった。だがペースが上がらず100Rで後続に追いつかれてしまいポジションダウン。その後セクター3区間でも抜かれてしまい、6周終了時点では7位に後退。やむを得ず8周を終え緊急ピットインしタイヤを交換を行った。順位は最下位にまで落ちてしまったが、戦列復帰後は猛然と他車と2秒近く速いペースで前とのギャップを削ていく石浦。遅れたハンディをものともしない鬼神のごとく怒濤の走りで順位をどんどんと挽回していった。33周目には6位に。そして37周目にはファステストタイムをマークする圧倒的な雨中のパフォーマンスで石浦は諦めない気迫の走りを見せた。トップとの差を40秒近く削り42周目に井口に交代すべくピットインとなった。

GT500初戦で健闘光る雨中の走りを見せた井口
 タイヤ無交換のピットワークでさらに差を縮め、井口もアウトラップから速いペースで前走車を追い上げるDENSO SARD SC430。GT500初戦で難しいコンディションながらも井口は健闘光るトップクラスのペースで追い立てた。1分ほどあったトップ差も一時45秒差まで削り6位を走行。4位までも射程圏内にとらえるパフォーマンスを見せた。だがその後、雨が強く降り始めてしまいコースは危険な状態に。井口は59周目1コーナー過ぎのストレート上で川と化したラインで足下をすくわれ、たまらず突然スピンするも幸いクルマへのダメージは回避できた。そして60周目に激しくなった雨により赤旗中断でレースが打ち切られ、追い上げもそこまで。開幕戦は6位フィニッシュとなった。なお、59周目のスピンが黄旗区間中だったため決勝タイムに45秒加算される結果となった。

 ドライバーポイントで5点を獲得、チームポイントで8点を獲得しランキングは6位。今季を占う大事な初戦で予選ポールポジション獲得、決勝ファステストタイムを記録しながらの怒濤の追い上げなど、随所に圧倒的な速さを見せ存在感を大きくアピールしたシーズンの出だしとなった。

■石浦宏明
「勝つことが可能なパフォーマンスがあっただけに悔やまれる決勝結果ですが、ドライでもウェットでも実力が高いことがわかったことは収穫ですね。次が楽しみです。今回は大勢の方に応援に駆けつけてもらいありがとうございました。岡山では内容を結果につなげられるように頑張りますので、引き続きご声援のほどお願いします」

■井口卓人
「まずは、この様な状況の中レースを出来ている事を幸せに思います。と同時にGT500クラスにステップアップし、とても良い環境の中でレース出来ている事に関係者の皆様には感謝したいと思います。ちょっと緊張した開幕でしたが温かいチームの雰囲気にリラックスして決勝に入れました。スティント最後はしびれる雨でしたが、それまでの走りで自信を持つことができました。この勢いでもって次の岡山も戦いたいと思いますので応援よろしくお願いいたします」

■大澤尚輔監督
「一新された体制で未知数の中で臨んだ初戦にしてはこれだけの内容が見せられたことはよかったと思っています。2人のドライバーも頑張ってそれぞれベストの走りをしてくれましたし、チームメンバーも良い仕事をしてくれました。まだまだ課題は多いのですが今季の良いスタートとなったと思います。次の岡山まで日は少ないですが更に改善していき、良いチームにまとめあげていきたいと思います」

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