DENSO SARD SC430
SUGO決勝は今季初表彰台となる2位獲得
2011 SUPER GT 第4戦「SUGO GT 250km RACE」(7/30-31)
スポーツランドSUGO(1周3.704km)
入場者数:予選9,200名、決勝27,000名 合計36,200名
7月31日(日)、SUPER GT第4戦「SUGO GT 250km RACE」の決勝が行われ、フロントロウ2番グリッドからスタートしたDENSO SARD SC430は、その速さを遺憾なく発揮。先日女児を授かり父親となった石浦が第1スティントでの攻防を凌ぎきる快走で2位のポジションをキープし井口にバトンタッチ。25秒ほどの素早いピットワークで交代した第2スティントの井口も健闘を見せ、他車の追撃を見事にはね除けて今季初表彰台となる2位フィニッシュを果たした。
チームにとってはGTで2009年第5戦SUGO以来の表彰台獲得。石浦はGT500クラスで3度目の表彰台、井口はGT500クラスで初の嬉しい表彰台獲得となった。ドライバーポイントでは15点を獲得しランキング10位(合計20点)、チームポイントでは18点を獲得し9位(計31点)となった。次の第5戦は8月20日(土)・21日(日)に鈴鹿サーキットで真夏の長丁場となる500kmレースとして開催される。
□公式練習走行
第3戦から約1ヶ月インターバルを経てシリーズ折り返しとなる第4戦はスポーツランドSUGOが舞台。先の大震災により正に復旧復興中の東北地方での開催となり、東日本大震災復興支援大会として位置づけられているSUPER GTシリーズの主催者は、今大会に約500名の被災者を招待している。スポーツランドSUGOは、杜の都・仙台近郊の山間部にありトリッキーでコース幅も狭く、また高低差73mもあるテクニカルなマウンテンコース。
DENSO SARD SC430は、初戦から3戦を戦い、まだ決勝での結果を思うように残せてはいないが速さの点では上位に位置づけられる。先日の鈴鹿での合同テストでも3番手タイムをマークするなど速さを維持。局面を打開したいチームにとっては相性のよいコースでシリーズ後半に向けて良い結果を残したいところ。一心不乱に戦えば勝機が訪れると望んで表彰台を狙っている。
30日(土)午前中の公式練習走行は、気温23度/路面温度26度で雨の降りしきる中で1時間45分のセッションが8時25分から始まった。まずは石浦がウェットタイヤで上位タイムを連発し雨の速さをアピール。次に井口がステアリングを握りウェットタイヤの感触を確かめた。さらにタイムアップを狙いサスペンションセッティングなどを施しながら井口は安定した上位タイムで雨の走行を重ねた。その後、雨が一層強くなりクラッシュ車両もあって赤旗中断。再開後ステアリングを握った石浦は別のウェットタイヤの感触を確かめて、午前中の公式練習走行を終えた。トータル38周を走行し、石浦のマークした1分27秒322で2番手となった。
□公式予選
30日(土)気温23度/路面温度26度と朝から上昇しないコンディションでセミウェットとなった中で、12時25分から公式予選1回目混走セッションが始まった。最初から石浦がドライタイヤでコースイン。まずは暫定トップタイムとなる1分18秒185をマーク。続いて井口が予選基準タイムクリアを行いながら1分18秒144の好タイムを刻んだ。赤旗中断後に再び石浦が1周走ってセッションを終えた。
そしてGT500クラス単独となる10分間のセッションでは、セミウェットからドライとなる微妙なコンディションの中で、スーパーラップ進出10位以内をかけ残り7分ほどで石浦がコースイン。時間と共に乾いた箇所が多くなり次々とタイムが更新されるなかでの緊迫のアタック。ここでの石浦は1分17秒316の9番手タイムでスーパーラップ進出を果たした。
■スーパーラップ:石浦が今季2度目のフロントロウ獲得
GT500クラス上位10台によるスーパーラップは雨の強弱が安定しないコンディション。先日女児を授かり父親となった石浦は2番目に登場。強く降り始めた雨にもかかわらず果敢に攻め、S字出口で乱れた挙動をねじ伏せ、その後は圧巻のベストタイムで暫定1位に。石浦のタイムはその後アタックした車両に、約2秒近くの差でトップをキープし続けた。それは最終車両の46号車がタイムを更新するまで破られることはなく、1分28秒601のタイムでフロントロウとなる2番グリッドを獲得した。
□石浦宏明
「明日の決勝に向けて良い位置を獲れたと思います。同じミシュランタイヤのライバル46号車との戦いに勝ちたいし、開幕戦ポールスタートから下がったリベンジもしたいと思います」
□決勝
■フリー走行
31日(日)9時10分からの決勝前のフリー走行開始時は気温21度/路面温度24度で小雨が降りしきるコンディション。開始早々にコース上に燃料を撒いてしまった車両があり、2周目の3コーナー先で多数がコースオフ。その中に石浦も含まれ、あわやガードレールと接触というスピンでグラベルストップ。一瞬ヒヤリとなったが車両には問題なく、約20分の赤旗中断後に石浦は再度コースイン。7周目には1分27秒659のその時点で圧倒的なトップタイムを叩き出しながら好ペースで走行。続いてステアリングを握った井口も上位タイムで安定して走行した。最後に路面が乾き他車にタイムを更新されたが、フリー走行はトータル25周を走行し、石浦のマークしたタイムで7番手となった。
■決勝スタート
31日(日)14時スタート時は雲が垂れ込め、気温21度/路面温度23度とこの季節としては低いコンディション。開幕戦に続く2度目のフロントロウから石浦がスタート。後続を牽制しながらクレバーなスタートを切った石浦はトップ46号車に挑んでいった。
攻防を凌ぎきりポジションキープの石浦
スタートからペースの速いトップ46号車に対して若干最初の数周ペースが上がらず、4秒差と最初に水を空けられたがGT300クラスが絡んできた頃に1.8秒差と追いつき猛チャージする石浦。その後、ほぼトップ46号車と同タイムのペースで、中々が差が詰まらない拮抗した戦いに。次第に46号車はペースアップを果たしたが石浦は後続の24号車に攻め寄られる。クレバーな石浦は、巧みなドライビングと300クラスをうまく使いながら24号車との攻防を凌ぎきり引き離しに成功。2位をキープしたまま井口に残りの戦いを託すべく、31周を終えピットインした。
後続を抑え健闘の走りを見せた井口
約25秒ほどの素早いピットワークで戦列に復帰した井口。まだピットインしていない46号車とのギャップを削るべく、攻めに攻めた。遅い車両に前を阻まれ、若干ペースを落とす場面もあったが、ピットワークと井口の走りによって46号車とのギャップを約5秒削っていった。その後、トップから引き離されると同時に3位の32号車とバトルを展開。徐々に差を詰められていったが、気合い十分走りに集中している井口は懸命に引き離しにかかった。負けじと追いすがる32号車はコンマ5秒差までに追いついてきたが、井口は追撃を見事にはね除けて引き離し、今季初表彰台となる2位フィニッシュを果たした。
シリーズ後半戦に向けて良い折り返しとなったDENSO SARD SC430。チームにとって2009年第5戦SUGO(2位)以来の表彰台獲得。石浦はGT500クラスで3度目の表彰台、井口はGT500クラスで初の嬉しい表彰台獲得となった。ドライバーポイントでは15点を獲得しランキング10位(合計20点)、チームポイントでは18点を獲得し9位(計31点)となった。次の第5戦は8月20日(土)・21日(日)に鈴鹿サーキットで真夏の長丁場となる500kmレースとして開催される。
□石浦宏明
「本当に良かったです。今季移籍して初年度、チームも体制が変わって皆んなで今季一緒に積み上げてきたことが、この決勝2位という形に出せて嬉しいです。先日生まれてきてくれた子供にも良いプレゼントができました。今季の1つの課題をクリアしたことで次の目標に向かって、これからの戦いがとっても楽しみです。 引き続き温かいご声援をよろしくお願いいたします」
□井口卓人
「GT500クラスに上がってからこれまで、色々な経験をさせてもらっている中で、前回悔しい思いをしているだけに1つの結果を残すことが出せて嬉しいです。レースでは最後に追いつかれましたが抑えることが出来ました。今季ようやく歯車がかみ合い始めて表彰台に立てて良かったです。次も頑張りますので応援のほどよろしくお願いします」
□大澤尚輔監督
「今季新体制となったチームとして持っているものをようやく結果として残せたことは今後を戦っていく上で非常に良かったです。予選でも決勝でも、ウェットでもドライでも速さを見せられたことは大変良いことでした。まだまだ課題はありますが、1つ1つ課題を克服し、更に強いチームにしていきたいと思います。次の鈴鹿でも良いパフォーマンスをお見せできるように頑張りたいと思います」
