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レースクイーン ニュース

投稿日: 2023.02.04 17:36
更新日: 2023.02.04 17:38

【RQインタビュー】一度離れたことで再認識した“自分の好きなこと”。レースクイーンに復帰した廣川エレナの熱い想い

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レースクイーン | 【RQインタビュー】一度離れたことで再認識した“自分の好きなこと”。レースクイーンに復帰した廣川エレナの熱い想い

 自分の大好きな場所に戻ることを決意した廣川さん。2022シーズンから再びレースクイーンとしての活動を再開するが、その復帰1年目に就任したのが、スーパーGTの超名門として知られるTEAM KUNIMITSUのSTANLEYレースクイーンだった。

2022年は名門TEAM KUNIMITSUのSTANLEYレースクイーンとして活躍した廣川エレナさん
2022年は名門TEAM KUNIMITSUのSTANLEYレースクイーンとして活躍した廣川エレナさん

「チームクニミツに決まった時は、びっくりしたというか、サーキットに戻ってくるというのも、そうですけど、STANLEYレースクイーンに決まって、名門チームのコスチュームを着てサーキットに立つというのが、本当に信じられなかったです。まさか選んでもらえるとは、思わなかったので……正直、最初は実感が湧きませんでした」

 過去5年の間に2度のGT500シリーズチャンピオンに輝いているTEAM KUNIMITSU。廣川さんも、その一員として間近でチームを応援するうちに、勝利に向かって一致団結するチームの姿に魅了されていったという。

「モータースポーツは“スポーツ”であり“勝負”です。その中で、2022年はチームクニミツを応援させていただいて、絆だったりチームワークだったり、レース結果に対して一喜一憂する。みんなが同じ目標に向かって進んでいくというのが、他のスポーツよりアツいなと感じています」

「特にレースクイーンはチームの方と近い距離にいさせていただけるので、そこでの貴重な経験が『レースクイーンをやっていて良かったな』と思う瞬間ですね」

「1台のクルマを走らせるのにたくさんの方が関わっていたりとか、ウェイトが5kgとか10kg違うだけでも、クルマのバランスが変わってしまうというのを知ったりすると、面白いなと思います」

「いろいろな歯車が噛み合わないと速く走れないという厳しい世界なんですけど、それができた時に、結果が生まれるし、自分ができないからこそ、ドライバーやチームの皆さんに対するリスペクトがすごくあります」

「そして、それをサーキットに観に来てくださるお客様が喜んでくれるのが、本当にうれしいですね。レースでのうれしさとか悔しさもそうですし、サーキットでの観戦は基本的に屋外で、暑かったり寒かったり……同じものを共有できる空間というのが、私にとっては特別に感じています」

 特に、自分の想いに素直になってサーキットに戻ってきた2022年は、今まで以上にレースの世界にのめり込んでいる印象がある廣川さん。“自分の大好きな場所”に戻ってきたことについて、心の中に秘めたる想いが溢れ出たのか、涙をこぼしながらその想いを語ってくれた。

デジタルマガジン「ギャルパラ+」でも12月号でフィーチャーされた廣川エレナさん
デジタルマガジン「ギャルパラ+」でも12月号でフィーチャーされた廣川エレナさん

 しかし、2020年から始まったコロナ禍の影響で、レースクイーンも以前のように自由に活動ができなくなっている。そこも含めて“今の状況下でも”多くの人にモータースポーツを楽しんでもらえるように、答えを探す日々が続いているという。

「自分がもともとやっていた2年間と、復帰してからの状況がすごく変わりました。そこで『レースクイーンとは何なのか?』というのを考えています。昔はファンの方との距離が近くて、いろいろなイベントもあって、何をやっても楽しかったです」

「でも、今はイベントも少なくなって、お客さんとの距離も少し遠くなってしまったので、何が自分にできるのかなと考えていますが……いまだに自問自答しています」

「それでもピットやグリッドからスタンドを見上げると、いつも応援してくださる皆さんが必ず見えるし、そこで言葉を交わせなくても、手を振ったり応援してくれたりし『みんなとつながれているんだな』というのを、すごく感じます。またSNSで発信していくことがすごく重要なのかなと思っています」

「昔だったら、藤木由貴ちゃんみたいにいつもニコニコしていて、常にポジティブで前向きにやっている姿がすごく好きで、自分も良いところはたくさん取り入れさせてもらってやってきましたが、今は少し違う世界観なのかなという感じがあるので、そこはこれから見つけていけたら良いなと思っています!」

 コロナ禍の制限は徐々に緩和傾向にあるものの、この数年でサーキットでの過ごし方、ファンとの接し方が大きく変わったのは、確か。それでも、憧れだった藤木由貴さんのように、笑顔や楽しさを生み出すために、試行錯誤している様子が、2022シーズンの各サーキットでも垣間見えた。

 ビッグになることを夢見ていた廣川さんだが、今ではレースクイーンとして“自分の大好きな空間でビッグになる”という想いに変わっている。今度こそ、夢を実現するべく、サーキットで一層活躍していく姿から目が離せない。


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