日曜も予選ヒートから決勝まで、前日のリピートを見るような展開でファウストが席巻。

 ファイナルでも順調にリードを拡大する速さを見せたものの、残り数周のダートセクションでバリアにヒットし、ストップ。まさかの展開で首位に躍り出たのは、アルピンのフィエスタとなった。

ブルーのカラーリングで登場のスコット・スピードは連続2位表彰台を決めた
ブルーのカラーリングで登場のスコット・スピードは連続2位表彰台を決めた

「僕らのマシンは今週末、本当に良かったんだ。でも、VWはそれよりほんの少しだけ速かった。だから常に彼らの背後につけてプレッシャーをかけ続け、ジョーカーラップも同時に入ることにした」とアルピン。

「もちろん、彼を捕まえるとか、オーバーテイクできるなんて思っていなかったけどね。でも、そのプレッシャーが効いたのか、彼は少しだけプッシュしすぎたみたいだ」

前日のエネオス・カラー・オレンジから、開幕戦と同様のホワイト基調にカラー変更したスティーブ・アルピンが今季初勝利
前日のエネオス・カラー・オレンジから、開幕戦と同様のホワイト基調にカラー変更したスティーブ・アルピンが今季初勝利

 劇的な展開の末、ロエンブロ・モータースポーツはGRC初優勝をマーク。アルピンにとってもキャリア2勝目となった。

 2位に入ったのは終盤までジョーカーを温存したスピードのビートルで、前日のレースに続く連続表彰台。3位には、スピードにジョーカーでの逆転を許すまで2番手を走行していたスバル・ラリーチームUSA、WRX STIに乗るクリス・アトキンソン。

今季からGRCフル参戦を果たした元WRCドライバーのクリス・アトキンソンが初の表彰台を獲得
今季からGRCフル参戦を果たした元WRCドライバーのクリス・アトキンソンが初の表彰台を獲得

 終盤は4位デヨングのシビック・クーペ・タイプRとの日本車対決を抑えきり、スバルに今季初ポディウムをプレゼント。自身にとってもGRC初表彰台となり、チームメイトのパトリック・サンデルも5位に入ったことで、スバルにとっては今後の展望に明るい兆しの差す週末となった。

 GRCの第4戦は2週間のインターバルを挟んでカナダに上陸。6月17~18日に、オタワにあるカナダ宇宙航空博物館周辺を舞台にダブルヘッダー戦が行われる。

レース2はウォールの餌食になったタナー・ファウストだが「この歴史ある古いトラックで戦えて最高だった。何年かぶりに古い顔にも会えたしね」と上機嫌
レース2はウォールの餌食になったタナー・ファウストだが「この歴史ある古いトラックで戦えて最高だった。何年かぶりに古い顔にも会えたしね」と上機嫌

本日のレースクイーン

奥西はつみおくにしはつみ
2025年 / スーパー耐久
AutoLabo Lady
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円