セカンドロウのインサイドからスタートしたサンデルは、周囲の混乱をよそにレッドブル・ホンダ・オルスバーグMSEのセバスチャン・エリクソン(ホンダ・シビック・クーペ・タイプR)との駆け引きを制し、終盤までトップをキープ。
しかし、後方からみるみる迫ってきたフォルクスワーゲン・ビートルと抜きつ抜かれつのバトルを展開し、最後の最後でスピードにかわされる無念の結末に。それでも見事、今季初となる2位表彰台をゲット。3位に好調を維持するスティーブ・アルピン(フォード・フィエスタRXスーパーカー)が入った。
続く日曜のダブルヘッダー第9戦では、スピードの速さがさらに加速。前日同様すべてのセッションで勝利し決勝へと駒を進めると、今度は中団からの追い上げとなった前戦とは異なり、1コーナーでリードを奪ったきり、誰にも背後を脅かされることなく勝利。
セバスチャン・エリクソン、アルピン、サンデル、アトキンソンらで繰り広げられた2番手争いは、最終的にシビック・クーペ・タイプRのエリクソンが制し、2位表彰台。そしてお立ち台最後のスポットは、こちらも2戦連続でアルピンが確保。4位に、前日の借りを返すべく奮闘したアトキンソンのWRX STIが入った。
この連勝劇により、スピードはファウストを逆転してシリーズ首位浮上に成功。再びダブルヘッダーとなる次戦GRC第10~11戦は、9月8~10日にワシントン州シアトルのエバーグリーン・スピードウェイで開催される。
