「ハルユのステージは最高だった」と、その際の経験を振り返ったグロンホルム。

「たった5kmのステージをテストしただけだし、充分な練習もマシンへの習熟もない状態でドライブしたけど、そのときのベストタイムにほぼ近い、とても良い走りができたんだ」

「クレイジーに目一杯攻めたわけでもないから、タイムにはとても満足している。走りながら考えていたのは『トミにクルマを返すまで絶対にクラッシュだけはできないぞ』ということだけだったからね」

 5回のラリー・スウェーデン優勝経験を持つグロンホルムのスポット起用に関して、マキネン代表も興味を認めつつ「それが実現するのを見てみたい」と、チームとしても前向きに検討を進めていることを明かした。

「2018年にこのプランが実現に至らなかったのは、単純に我々が忙しすぎたことが要因だ。それゆえマシンを用意する余裕がなかったんだ。でも19年に向けてはもう少し楽天的な見通しを持っている。マーカスとふたたび話し合い、彼のためのシャシーを用意できるはずだ」とマキネン。

「マーカスのようなドライバーがマシンのシートに座っているのを見るのは素敵だろう? 彼は今も非常に速い男だし、スウェーデンは彼が愛したラリーのひとつでもある。いくつかのテストを経れば、彼はラリーでとても高い競争力を発揮するだろう。とくに何度も勝利を飾っている得意なイベントだからね」

「それに昨年ハルユのステージで我々のテストカーをドライブした際、彼は本当に本当に速いタイムをマークしたんだ。それはほぼ本番のベストタイムに近いタイムだったし、忘れてはならないのは、彼がドライブしたマシンがテスト車であり、競技用のマキシマムパワーにセットされてはいなかった、という事実だ」

 2000年、2002年にWRCのドライバーズタイトルを獲得したグロンホルムは、2007年を最後に現役を引退。その後、2010年にカスタマースペックのフォードをドライブして、ラリー・スウェーデンにスポット参戦している。

元チャンピオンの参戦が実現すれば、TGRは4台目のトヨタ・ヤリスWRCを投入することになりそうだ
昨季テストカーで驚異的タイムを刻んだというマーカス・グロンホルム。その腕前を披露することになるか

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