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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2021.07.19 11:38
更新日: 2021.07.19 13:21

20歳のロバンペラが史上最年少優勝「私の記録を塗り替えたことを嬉しく思う」とラトバラ/WRCエストニア

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ラリー/WRC | 20歳のロバンペラが史上最年少優勝「私の記録を塗り替えたことを嬉しく思う」とラトバラ/WRCエストニア

 7月18日、WRC世界ラリー選手権第7戦エストニアの競技最終日、デイ4のSS19~24がサービスパークが置かれるエストニア第2の都市タルトゥで行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTはカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタ・ヤリスWRC)がWRC初優勝を飾った。同じくヤリスWRCを駆るチームメイトのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組は総合4位、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組が総合5位となった。

 16日(木)から4日間の日程で開催されてきたラリー・エストニアの最終日は、3本のグラベル(未舗装路)ステージを日中のサービスを挟まずに各2回走行するスケジュールが組まれ6本のSS、合計52.10kmで争われた。

 このラリー最終日を、総合2番手につけるライバルに対して約50秒のマージンを持って迎えたロバンペラは、無理をせず確実性の高い走りでステージを重ねたが、タイム差はさらに開き最終ステージを前に54.6秒差となった。

 初優勝が懸かった最終パワーステージでも20歳のフィンランド人は5番手タイムを記録し、ライバルとの差を59.9秒としてフィニッシュ。ボーナスポイントの1ポイントを獲得するとともにWRC初優勝を達成した。

 ロバンペラはこの勝利でシリーズ史上最年少優勝記録を更新。20歳と290日という新記録は、チーム代表のヤリ-マティ・ラトバラが2008年に打ち立てた記録、22歳と313日を塗り替えるものとなっている。また、表彰式に姿を見せた彼の父、ハリ・ロバンペラは2001年にWRCスウェディッシュ・ラリーで優勝しており、親子二代でのWRC優勝が実現した。

 今季すでに4勝を挙げドライバー選手権をリードするオジエは、チャンピオンシップ争いを考慮したクレバーな走りで1日をまとめ、総合4位でフィニッシュした。パワーステージでは3番手タイムを記録し、ボーナスの3ポイントを手にしている。
 
 そのオジエを34ポイント差のランキング2位で追いかけるのエバンスは、パワーステージ4番手となりボーナスポイントの2点を獲得しつつ、総合5位でラリーを終えた。この結果、両名のポイント差は37ポイントに広がっている。

 なお、今戦のロバンペラの勝利により、TOYOTA GAZOO Racing WRTは第3戦クロアチアから5戦連続優勝の新記録を達成することとなった。また7戦6勝と好調を維持するチームはマニュファクチャラー選手権での首位を堅守。ランキング2位のライバルとの差は前戦と変わらず59ポイントとなっている。

セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第7戦エストニア
セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第7戦エストニア
WRC史上最年少優勝を達成したカッレ・ロバンペラ(右)と、コドライバーのヨンネ・ハルットゥネン(左)
WRC史上最年少優勝を達成したカッレ・ロバンペラ(右)と、コドライバーのヨンネ・ハルットゥネン(左)

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