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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2023.10.01 15:44
更新日: 2023.10.01 16:39

珍しいトヨタの選択ミス「見込みが甘かった」。タイヤトラブルで後退も「チャンスはまだある」/WRCチリ

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ラリー/WRC | 珍しいトヨタの選択ミス「見込みが甘かった」。タイヤトラブルで後退も「チャンスはまだある」/WRCチリ

 9月30日(土)、WRC世界ラリー選手権第11戦『ラリー・チリ・ビオビオ』の競技2日目がビオビオ州の州都コンセプシオンのサービスパークを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)はエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が陣営最上位の総合4番手となった。

 チームメイトであるカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合5番手、今季5度目のワークス参戦となっている勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合6番手だ。

 29日(金)に開幕したラリー・チリのデイ2は、サービスパークの南側エリアに設定された3本のステージを各2回走行するかたちで争われた。計6本のSS合計距離154.0kmは今大会最長。ステージの路面コンディションは前日と変わらず全体的にドライとなったが、グラベル(未舗装路)路面の特徴は大きく異なり、タイヤに厳しい路面コンディションのステージが続いた。

 午前中の3ステージ(SS7~9)に向けて、全車がソフトコンパウンド・タイヤを選択したTGR-WRT勢は、ここで苦戦を強いられることになる。デイ1で首位オット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1)から12.7秒、総合2番手につけるテーム・スニネン(ヒョンデi20 Nラリー1)とは8.5秒差の総合3番手につけたエバンスは、デイ2のオープニングとなったSS7で3番手タイムを記録し、スニネンを抜いて総合2番手に順位を上げた。

 しかし2番手で迎えたSS9の終盤、それまで好ペースだったエバンスのスピードががくんと落ちる。厳しい路面コンディションにリヤタイヤ2本が悲鳴をあげたのだ。この影響で大幅なタイムロスを喫した彼は総合4番手に後退。午後のステージでは他のドライバーたちと同じようにハードタイヤで走行し、ステージ2、3番手のタイムを記録して巻き返しを図ったが、順位の挽回はならず。総合3番手に浮上したティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)と10.7秒差の総合4番手で、長い一日を終えることとなった。

「午前中はタイヤの摩耗が激しいことはわかっていたが、これほど厳しいとは予想していなかった」とデイ2を振り返ったエバンス。

「午後は少し遅れを取り戻すことができたし、表彰台を争うチャンスはまだある。走行距離はそれほど多く残っていないが、もちろんベストを尽くして戦うつもりだ」

エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第11戦ラリー・チリ・ビオビオ
エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第11戦ラリー・チリ・ビオビオ

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