いよいよ今週末、6月18〜19日に決勝レースを迎える2016年ル・マン24時間耐久レース。その決勝を前に、三度の優勝経験をもつアウディスポーツ・チームヨーストのワークスドライバー、ブノワ・トレルイエが、現地から『ル・マンの七不思議』を届けてくれた。サルト・サーキットの“ご近所さん”でもある地元の“ベンちゃん”が、独自の視点でル・マンの見どころを教えてくれた。

2015年の『ビレッジ』。パドックにはグッズショップやブースが立ち並ぶ
2015年の『ビレッジ』。パドックにはグッズショップやブースが立ち並ぶ

<その1:サルト・サーキット>

これこそ記念碑だね! 僕らは文字どおり、その長さでも、そのスピードでも“別次元”の周回に挑むことになる。各ターンは本当にユニークで、それぞれが個性的なキャラクターと独自の“サガ(武勇伝・伝説)”をもっている。ダンロップカーブ、テルトルルージュ〜アルナージュ、インディアナポリス、フォードシケイン、などなど。そして極めつけはミュルサンヌ。そのラインは世界で最も有名と言っていいだろう。ル・マンが世界で賞賛される理由のすべてがある、と言ってもいいね。

<その2:パドック>

こちらも本当にユニークなんだけど、どちらかと言うと『ビレッジ』の話をする必要がありそうだね。ル・マンのパドックでは、僕らは仕事をするのはもちろん、睡眠をとったり、食事をしたり、ときには買い物をすることだって可能なんだ。サーキットの外壁から一歩足を踏み入れたら、そこはパラレルワールドが広がっている感覚だね。小さな通りを持った街並みに、レストランや世話役のいるホテル、本当に「村」と呼ぶべき感じ。僕も毎年、イベントの前週からバンガローの位置を確保して、妻のメラニーと息子のジュールと自分たちでバンガローのセッティングをするんだ。だから毎晩、家族と過ごすことができる。ル・マンは人生そのもの……と言ってもいいね!

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