開催が秋に延期となっていた世界の主要24時間レースだが、9月から10月にかけては9月4~5日の富士24時間を皮切りに、世界的なビックイベントが立て続けに開催される。
日本のドライバーや自動車メーカーが参戦し、国内のファンからも熱い視線が注がれているということで、それに応える形でJ SPORTSが徹底的にカバー。とくにル・マン24時間レースは今年も24時間生中継の体制を整えている。
「ル・マンの放送を始めたころは、スタート、夜中、夜明け、ゴールといった感じで、5つくらいのパートに分けていたのですが、合計したら18時間(笑)」
「それなら24時間やろう! と。24時間レースを24時間生中継できるのはJ SPORTSの強みであり、使命とも考えています。レースには“流れ”というものがありますし、ダイジェストではファンの方々も物足りなくなってきていると感じていました」(J SPORTS三原弘プロデューサー)
J SPORTSのル・マン中継では新たなトライを毎年行なってきた。
「今年はACOフランス西部自動車クラブとの緊密な連携により、レース中のドライバーインタビューを実施予定です。トヨタやCARGUYのほか、注目選手の生の声をお届けすることで、さらなるライブ感を追求します」(同)。
また、そのライブ感のアップという意味でも楽しみなのが、ピエール北川さんが久しぶりにJ SPORTSのル・マンの実況に登場すること。チェッカーの時間帯も担当する。
「以前のときは夜中などの担当で気楽にしゃべらせてもらっていたのですが(笑)、今年は大役を仰せつかりました」
「トヨタTS050ハイブリッドがル・マンでのラストランを飾れるか、それは中嶋一貴の3連覇か小林可夢偉の初優勝によるものか、LMP2やLMGTEでの日本人ドライバーの挑戦の首尾はどうなるか、など見どころがとても多く、私も楽しみです」
「2003年から3年くらい、現地で実況をやらせていただいたのですが、2004年に荒聖治選手が総合優勝したときのチェッカーまでの緊張感や表彰台の雰囲気などには独特のものがありました。ル・マンのそうした空気感をうまくお伝えできればと思っています」
ル・マン、ニュル、スパの放送/配信スケジュールは下記のとおり。ル・マンとスパはJ SPORTSオンデマンドで24時間完全ライブ配信の予定だ。
autosport 9月18日号 No.1536より転載