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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2021.03.22 12:49
更新日: 2021.03.22 13:11

名手ディクソン、優勝の希望絶たれたアクシデントに「とても悔しい」/IMSAセブリング12時間

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ル・マン/WEC | 名手ディクソン、優勝の希望絶たれたアクシデントに「とても悔しい」/IMSAセブリング12時間

 3月20日にフロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで開催された第69回セブリング12時間。このレースで最多115周をリードしたキャデラック・チップ・ガナッシ・レーシングの01号車キャデラックDPi-V.Rは終盤、GTLMカーとの接触によって優勝の権利を失うことになった。この件について事故当時ステアリングを握っていたスコット・ディクソンは「とてもフラストレーションが溜まった」ことを認めている。

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕戦となったデイトナ24時間レースに続き、ランガー・バン・デル・ザンデ、ケビン・マグヌッセン、ディクソンという布陣でシーズン第2戦セブリングに挑んだチップ・ガナッシの01号車キャデラックは、12時間レースの大半を支配していた。

 しかしレース終盤、ディクソン駆るキャデラックがルーティン作業のためピットへと向かった際に、最終ターン17でコナー・デ・フィリッピがドライブしていたBMWチームRLLの25号車BMW M8 GTEと接触。01号車はこの時点で優勝争いから脱落することとなる。

 アクシデントはキャデラックDPi-V.Rの右サイドと足回りにダメージを与え、修理のためにラップダウンとなった01号車は、最終的にトップから2周遅れの総合5位でフィニッシュ。チップ・ガナッシのキャデラックは349周でフィニッシュを迎えた今レースの内、最多115周をリードしていた。

「とても悔しいよ。ピットエントリーでBMWとぶつかったことは分かっているけれど、どうしてそうなったか理解できないんだ」と語ったディクソン。

「ピットへのコールが非常に遅かったため、僕は時間内にすべてを元に戻そうと必死だった。(最終コーナーのレコードラインから)ピットロードに戻ろうとしたところ、ちょうどクルマがいて僕たちはぶつかった。それは間違いなく大変なことだった」

「みんなが素晴らしい仕事をしていてクルマも速かっただけに、チームには申し訳なく思っている」

「確かに残念だけど僕らはあそこでまで順調にいい走りができた。それはチップ・ガナッシ・レーシングのみんなおかげだ」

 チームメイトのバン・デル・ザンデは3番手からレースをスタートすると、早々に先行する2台を交わして序盤戦をリードする。しかし、トラフィックのなかで再逆転を狙ったポールシッター、ピポ・デラーニ駆る31号車キャデラックDPi-V.Rと接触してしまう。

 01号車とコンクリートウォールに挟まれる格好となったウェレン・エンジニアリング・レーシングのマシンは、ステアリングラックの損傷に見舞われる。この件についてデラーニとチームは激怒した。

 一方、チップ・ガナッシのオランダ人ドライバーは5時間目のピットストップ後にふたたびトップに立ち、2時間後にフルコースコーションが出されるまで後続に30秒以上の大差をつけていた。

 その後に起こったBMWとの接触はチップ・ガナッシにとって、デイトナ24時間レース優勝のチャンスを奪った最終盤でのパンクに続く2度目の不運となっている。

レースの大半をリードしながらBMWとの接触によって優勝争いから脱落したキャデラック・チップ・ガナッシ・レーシングの01号車キャデラックDPi-V.R
レースの大半をリードしながらBMWとの接触によって優勝争いから脱落したキャデラック・チップ・ガナッシ・レーシングの01号車キャデラックDPi-V.R

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この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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