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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2021.10.30 11:17
更新日: 2021.10.30 11:49

トヨタ、フロントロウ独占でWECタイトル獲得に一歩近づく/第5戦バーレーン予選

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ル・マン/WEC | トヨタ、フロントロウ独占でWECタイトル獲得に一歩近づく/第5戦バーレーン予選

 WEC世界耐久選手権第5戦バーレーンの公式予選が10月29日、バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われ、今季から新設されたハイパーカークラスに『トヨタGR010ハイブリッド』を投じて参戦しているTOYOTA GAZOO Racingは、8号車と7号車が予選首位と2番手を確保。30日に行われる決勝のグリッド最前列を独占し2021年シーズンのタイトル獲得にまた一歩近づいている。

 トヨタが走らせる2台のハイパーカーは28日(金)の走り始め以降、計3回のプラクティスでトップタイムを争い続け、30日(土)夕方の予選を迎えた。予選は10分間のセッションで争われ、ここではブレンドン・ハートレー駆る8号車が1分47秒049の全体ベストタイムを叩き出した。

 一方の7号車も、小林可夢偉のミスのないアタックで1分47秒447をマークするも、チームメイトに0.398秒及ばず。ライバルの36号車アルピーヌA480・ギブソン(アルピーヌ・エルフ・マットミュート)は1分48秒003に留まった。

 この結果、セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ハートレー組8号車が今戦のポールポジションを獲得し、マイク・コンウェイ/可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組7号車が2番手に続き、トヨタ勢がフロントロウを独占するリザルトとなった。8号車のポール獲得は2019年のWEC富士6時間レース以来だ。

 その8号車は予選日の午前中に行われたFP2で、他クラスのマシンと接触するアクシデントに見舞われ、フロントサスペンションの修復ならびに車両フロント部を交換するため、早めにセッションを終えざるを得ない状況に陥っていた。しかし8号車GR010ハイブリッドは、チームメカニックの目覚ましい働きによって、予選に向けた準備で重要となるプラクティス3回目までに修復を終え、このセッションで30ラップを周回。2番手タイムを記録した。

 その後の予選で見事ポールシッターとなったハートレーは、懸命に修復作業に当たったメカニックたちに「このポールポジションを捧げる」と語っている。

「ポールポジションが獲得できて最高の気分だ。午前中のアクシデントの後、練習走行3回目までにメカニックが素晴らしい働きで車両を修復してくれた。猛烈な暑さのなかのガレージで、本当に大変な作業をこなしてくれた彼らにこのポールポジションを捧げたいと思う」

「予選アタックには慎重に入り、最終的には少しのギャップを作ることができた。このポールポジションによる1ポイント獲得はタイトル争いにおいて、とても重要だ。我々はお互いに最大の敬意を払って戦っていて、つねに全力を尽くしている。予選はその第一歩なんだ」

8号車トヨタGR010ハイブリッド 2021年WEC第5戦バーレーン6時間レース
8号車トヨタGR010ハイブリッド 2021年WEC第5戦バーレーン6時間レース

■決勝4位以上でチームタイトルが確定


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