7号車の予選アタッカーを務めた可夢偉は、タイヤを温存するために「再アタックを諦めた」と述べた。

「ポールポジションを逃したことは残念ですが、素晴らしいアタックラップでポールポジションを獲得したブレンドンへ祝福を送ります」と可夢偉。

「今日のコンディションは非常に難しいものでした。私自身のアタックラップではミスはなかったのですが、8号車に対して0.4秒の差がついたことで、タイヤを温存するために、逆転ポールへのアタックは諦めました」

「決勝レースは長く、タイヤにとって厳しいものになると思われるので、明日へ向けて準備を進め、集中して逆転のチャンスを狙います」

 ハートレーのコメントにもあるように、ポールポジションで得られる1ポイントもチャンピオンシップを戦う上では重要なポイントのひとつだ。TOYOTA GAZOO Racingはこの1ポイントの加算により、決勝レースで4位以上でフィニッシュすれば今季のチームタイトルを今戦で決めることになる。

 また、最終戦で決着するドライバー選手権においても大きな意味を持ち、今回8号車が1ポイントを獲得したことでブエミ/一貴/ハートレー組と、選手権リーダーのコンウェイ/可夢偉/ロペスのポイント差は9点から8点に縮まっている。

 TOYOTA GAZOO Racingがバーレーンでの通算6勝目を狙うWEC第5戦の決勝レースは30日11時(日本時間17時)に6時間レースのスタートが切られる予定だ。

7号車トヨタGR010ハイブリッドの予選アタッカーを務めた小林可夢偉 2021年WEC第5戦バーレーン6時間レース
7号車トヨタGR010ハイブリッドの予選アタッカーを務めた小林可夢偉 2021年WEC第5戦バーレーン6時間レース
7号車トヨタGR010ハイブリッド 2021年WEC第5戦バーレーン6時間レース
7号車トヨタGR010ハイブリッド 2021年WEC第5戦バーレーン6時間レース

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