フェラーリのGTカー開発責任者であるフェルディナンド・カニッツォは、デイトナでデビューするフェラーリ296 GT3のBoP(性能調整)の状況について、IMSAと対話を行っていることを認めた。
カニッツォは次のように述べている。
「そうだ。でも、コメントするほどのことではない。ライバル間のパフォーマンスレベルについての判断は、彼ら(IMSA)に任せる。我々はパフォーマンスを最大化することに集中し、信頼性を最高のものにする必要がある」
この件については、新型911 GT3 Rをデビューさせるポルシェも、IMSAに対してBoP変更をするように求めている。
一方、メルセデスAMG GT3を走らせるサンエナジー1・レーシングのチームオーナー兼ドライバーであるケニー・ハブルは、GTDプロ・GTDの両クラスにおいてポルシェとフェラーリが三味線を弾いており、レースではその真の性能を発揮すると主張、IMSAに対し「行動を起こす」ことを求めている。
「BoPについてばかげたことが行われており、ポルシェとフェラーリは3秒差になっている」とハブル。
「僕の意見では、明日のレースでは彼らはすぐに1分45秒台に入れるだろう。そうなれば、IMSAはただ恥ずかしい思いをするだけだ。IMSAに対しても、他のチームに対してもフェアじゃない」
「IMSAは、行動を起こす必要がある。ヨーロッパでは、もっと厳しく対処されている。(三味線を弾いたら)ピットストップで長めに停止を命ぜられることになる」
■両シリーズの重鎮がそろう
インディアナポリス・モーター・スピードウェイの社長であるダグ・ボールズは、金曜日のデイトナに来場していた。
ウェザーテック選手権は9月17日にロジャー・ペンスキーが所有するインディアナポリスで、全5クラスによるレースを開催することになっている。
なお、WECもこのサーキットで独自の耐久レースを行うための話し合いを行っていることが知られている。
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IMSA会長のジム・フランス、IMSA社長のジョン・ドゥーナン、IMSA CEOのエド・ベネット、NASCAR副会長のマイク・ヘルトン、そしてデイトナ・インターナショナル・スピードウェイ社長のフランク・ケルハーが、ACOフランス西部自動車クラブ会長のピエール・フィヨン、WEC世界耐久選手権CEOのフレデリック・ルキアンとともに、バックストレートのル・マン・シケインで、デイトナ24時間とル・マン24時間の記念トロフィーと記念写真を撮影した。
今週末は、ル・マン・ハイパーカーとLMDhのプラットフォームがひとつのクラスでともにっ戦うという、トップ・プロトタイプのコンバージェンス発表から3年目にあたり、LMDh規定の車両がいよいよ明日、レースデビューを飾ることとなる。