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投稿日: 2016.04.23 15:55
更新日: 2016.04.23 16:01

最後の逆転劇で山本尚貴が開幕PP。ルーキー関口が3番手

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スーパーフォーミュラ | 最後の逆転劇で山本尚貴が開幕PP。ルーキー関口が3番手

 23日、全日本スーパーフォーミュラ選手権開幕戦、鈴鹿の予選が行われ、朝のフリー走行で下位にとどまっていた山本尚貴(TEAM 無限)が復活のポールポジション獲得を果たした。

Q1
 20分間で行われるQ1では、14台がQ2へ進出、下位5台がノックアウトとなる。まずはセッションスタートと同時に全車がコースイン。1度目のアタックでは、小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS)が1分39秒684でトップタイムをたたき出し、以下関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、石浦宏明(P.MU/CERUMO·INGING)と続いた。全車が1周または2周連続のアタックでタイムを記録すると、いったんピットイン。最終アタックに向けたマシンの確認を行うが、この時点でQ2進出へのボーダーライン上には山本尚貴とジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が並んでいた。

 残り7分を切って、全車が再度コースイン。ウォームアップラップを終えて各車がタイムアタックに入った瞬間、オリベイラがダンロップコーナーでスピン! このため、残り時間が1分半のところで赤旗が掲示され、セッション中断となる。残り時間が3分に延長されて、セッションが再開。コースインラップの時間を考えると、わずか1チャンスでのアタックとなった。いち早くコースに入った山本が、1分38秒609でトップタイムをマーク。その他続々とアタックが行われ、以下、石浦、小暮卓史(DRAGO CORSE)、ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)というトップ5となったが、残り時間わずかのところでウィリアム・ブラー(KONDO RACING)がスプーンカーブでコースオフ。イエローフラッグが掲示されておりたため、このタイミングでタイムを更新した石浦と大祐のタイムが抹消。繰り上がったナレイン・カーティケヤン(SUNOCO TEAM LEMANS)が14番手でQ2進出を果たした。Q1でノックアウトとなったのは、石浦、中山雄一(KCMG)、オリベイラ、大祐、ブラーとなっている。

Q2
 Q2では7分間のセッションでタイムを競い、上位8台がQ3に進出する。
 いち早くコースインしたのはバンドーン。まずは1分38秒430でトップに立つが、直後に山本が1分38秒187で逆転。ここで中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM‘S)がスプーンカーブでスピンを喫し、残り時間1分3秒で、このセッションでも赤旗が掲示されることになる。この時点でタイムを出しているのは、山本、小林、国本雄資(P.MU/CERUMO·INGING)、バンドーン、関口、アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)の6人だ。

 Q1同様に残り時間3分でセッションが再開された。暫定トップの山本と3番手の国本はピットで待機。残る11台がコースへと向かっていった。トップタイムを上回るものは出てこなかったが、小暮、塚越広大(REAL RACING)、野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)らが自己ベストタイムを更新しQ3進出を決定。同じく自己ベストタイムは更新したものの、ロッテラーは9番手となりノックアウト。以下ジェームス・ロシター(KONDO RACING)、伊沢拓也(REAL RACING)、ベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)、カーティケヤン、そして赤旗掲示の要因となった一貴と続いた。

Q3
 荒れた展開となったQ1、Q2から一転。アクシデントもなく、各車が丁寧にタイヤを温めて最後の1アタックに向かっていった。まずは最初にコースインした塚越が1分38秒367をマーク。そして関口が1分37秒952でトップを塗り替え、さらに国本が1分37秒820で逆転に成功する。バンドーンは3番手タイムにとどまり、小暮、野尻らが国本のタイムを超えられない中、ウォームアップラップから速いタイムを刻んでいた山本が最後に大逆転。国本のタイムを0.36秒も上回る1分37秒459で堂々のポールポジションを獲得することとなった。


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