この時、塚越は難しいコンディションのなか、文字どおり“水を得た魚”のように、ただひとり異次元の走りを見せた。結果的に雨が強くなり最終ラップで表彰台を逃したものの、4位フィニッシュ。塚越にとっては思い出深いレースになったという。
「結果云々というより、レースを見ていた人たちに衝撃を与えられたというか、『塚越広大』というドライバーの存在をアピールできたレースだったと思います」
それから8年。現在もトップカテゴリーで活躍し続ける塚越広大に自身の“地元”でもあるツインリンクもてぎに対する想いを訊いた。
「栃木の中でツインリンクもてぎの認知度が上がれば、もっともっとレースの認知度も上がると思うんです。ですから僕も、そのためにできることは協力したいし、手伝えることがあればやっていきたいと思っています。アウトドアでもいいし、レースでもいいので、年に一度は地元の人たちが遊びに行けるような施設になってほしいですね」
1 2