「チームとしては確実に強くなって、勝てるチームに一歩一歩近づいている感触はあります。ただ、このチームは1台体制なので2台体制のチームに比べて劣る部分はあります。でも、次のステップにいけるようにまず結果を出そうとしているところ、速さをみせるところをやっていって、間違った道ではなくて、ちゃんとした道に一緒に進めればいいなという気持ちでいます」

「スーパーフォーミュラのレースって、ポイントを落とさないことが重要なんです。1回勝ったらチャンピオンの可能性がすごく高くなる。KCMGも、実質ポイントを取れるポジションにいないことはないと思うんですよね。去年でさえ、そのポジションにいないわけでもなかったから。今年は、そういうことを分かった上で、自分たちの好みのクルマを作ってレースに挑みたいですね」

「スーパーフォーミュラってタイムは速いけど、基本的にはチーム体制などはF3の延長線上にある。F1やWECのレベルでやっているのは大きく違います。全体の予算が大違いだから当たり前なんですけどね」

「僕がF1にいた時は、『これと、これと、これ』って改善したい部分を伝えてたら、一晩明けて次の朝、バンってそこに答えがあるというような環境でした。そういったクルマの解析の部分で言えば、SFは搭載しているセンサーも少ないから、僕が言ったことで、たぶんこうなのかなと……人間コンピュータ状態です」

「そういう意味ではF1、WECはドライバーはすごく楽なんですよね、エンジニアさんがいっぱいいて、解析してくれる人がたくさんいるから希望を言えば、すぐに実現してくれるんですよ。でもSFはスタッフの人数も限られているので、『なんでだろう?』と、分からない部分が多い状態なんですよね」

「なので、たとえば、僕がこう言ったら、エンジニアがこう変えてくれるんだろうなとか、エンジニアがこう言ったらこういうことなんだろうなとか、お互い読み取りながら進める、感覚みたいな部分がすごく大事。データには頼っているけれども、日本ってエンジニアとドライバーのマッチングがすごく大事なんです」

 と、ひととおり可夢偉選手のスーパーフォーミュラの話を聞いてみると、同じ車体と同じタイヤを使ってやるからこそ、ドライバーとチーム力が一緒にかみ合わないと上位で戦うことも難しいということであるようです。

⇒次回、F1、そしてWEC編につづく

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熱田護(あつた・まもる)1963年生まれ。三重県鈴鹿市出身。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。2輪世界GPを転戦し、1991年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行う。
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