「前回のSUGOでは少し問題を抱えていましたけど、この富士にはそれを踏まえていますので、(優勝を)狙ってきています。この富士、そして次の岡山は得意なところなので、トップ争いに絡みたいなと思っています」と大嶋。
実際、金曜の専有走行とはいえ、富士で得意なセクター3でトップを争うタイムをマークしており、予選に向けて敢えて「予選当日に試したいので」とミディアムタイヤを温存するなど、準備は万端な様子。スーパーGTの勢いを継続できるのか、チーム・ルマンのパフォーマンスとともに気になるところだ。
ポイントラインキングに目を移せば、山本尚貴が27ポイントで2位のニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)に11ポイント差を付けてのトップという状況。もし今週末の富士でも山本がリードを広げるような展開になれば、山本の2連覇に向けて独走状態となるだけに、『山本尚貴包囲網』とも言える戦いになるかもしれない。
また、前回の第3戦SUGOではホンダエンジン勢が予選トップ8の7台を占めたが、トヨタのホームコースでもある富士の予選でどのようなパワーバランスになるのかも見逃せない。もしホンダエンジン勢がこの富士の予選でも優勢なようなら、トヨタエンジン勢のこのあとの展開は苦しくなる。
日曜の悪天候が予想されるだけに、予選の順位がとにかく重要になりそうなスーパーフォーミュラ第4戦富士。クライマックスは土曜日に訪れることになりそうだ。


