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投稿日: 2019.10.27 17:57
更新日: 2019.10.27 18:06

キャシディがついに悲願の初タイトル獲得! 野尻が5年ぶり優勝【スーパーフォーミュラ第7戦鈴鹿決勝】

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スーパーフォーミュラ | キャシディがついに悲願の初タイトル獲得! 野尻が5年ぶり優勝【スーパーフォーミュラ第7戦鈴鹿決勝】

 10月27日、全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦『JAF鈴鹿グランプリ』の決勝レースが行われ、6番手スタートのニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)が2位を獲得し、ランキング2位から逆転で2019年のスーパーフォーミュラドライバーズチャンピオンに輝いた。優勝を飾ったのは野尻智紀(TEAM MUGEN)で、3位には福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が入った。王座を争ったランキングトップの山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は5位、アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)は19位でレースを終えている。

 いよいよチャンピオンを決するスーパーフォーミュラ第7戦鈴鹿の決勝。8時10分から行われたフリー走行は曇り空のもとで行われたが、14時の決勝レーススタートを迎えるころには晴れ間が広がった。レース開始時の気温は23度、路面温度は26度と、この時期にしては暖かい気候だ。

 今季のスーパーフォーミュラで注目を集めるスタートタイヤの選択は、上位勢はポールポジションのパロウがミディアムタイヤ。2番手の野尻と3番手のルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)はソフトタイヤを選択。5番手の山本はミディアム、6番手のニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)はソフトと戦略は分かれた。そしてそんななか、ウエットタイヤでスタートした場合、タイヤ交換義務が適用されない盲点をつき、晴天のなかで16番手スタートの小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)が、なんとウエットタイヤを履く作戦に出た。

 スタートでは、パロウがホールショットを決めて先頭で1コーナーに向かい、野尻がそれに続く。ところが3番手のアウアーはスタートで動き出すことができず、これで好スタートを決めた山本が3番手に浮上、福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が4番手、キャシディが5番手に続く。一方、ウエットを履いていた可夢偉は1周目を終えてピットインし、ソフトに交換。ピット作業で3秒程度のタイムロスもあったが、クリアラップでの追い上げを開始した。

 序盤にソフトを履いた5番手のキャシディは、その利を活かしまずは福住をかわして4番手に浮上すると、さらに3周目に日立オートモティブシステムズシケインで、目下のタイトル争いのライバルである山本をパスして3番手につける。

 タイヤ交換義務で定められた7周を終えると、山本をはじめとしたミディアム装着車がピットイン。ソフトタイヤに交換する。翌周には首位を走っていたパロウも野尻とのバトルを展開した後にピットイン。ミディアムスタートの福住もこれに続き、見かけ上ソフトスタート勢とミディアムスタート勢が分かれていく。ただ、ピットアウト後、福住は山本の前でコースに戻ることになった。

全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦鈴鹿のスタート
全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦鈴鹿のスタート
山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
アレックス・パロウをオーバーテイクする福住仁嶺
アレックス・パロウをオーバーテイクする福住仁嶺
タイヤ交換義務のレギュレーションの盲点をつき、スタート時にレインタイヤ装着という“奇策”に出た小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)。セーフティカーが出ていたら……と思わせる作戦だった。
タイヤ交換義務のレギュレーションの盲点をつき、スタート時にレインタイヤ装着という“奇策”に出た小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)。セーフティカーが出ていたら……と思わせる作戦だった。


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