投稿日: 2020.09.27 20:05
更新日: 2020.09.27 20:06

関口雄飛 2020スーパーフォーミュラ第2戦岡山 レースレポート


スーパーフォーミュラ | 関口雄飛 2020スーパーフォーミュラ第2戦岡山 レースレポート

■土曜日 専有&フリー走行

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦は、岡山県・岡山国際サーキットで9月26~27日に開催されます。土曜日は午前1時間の専有走行、そして午後1時間のフリー走行というスケジュールで、日曜日にノックアウト式予選と決勝が開催されます。今回は、タイヤ交換が義務付けられているため、前回の開幕戦とはまた違った展開が予想されています。

 開幕戦は接触によるタイヤパンクでスピンアウトし、ノーポイントに終わった関口雄飛ですが、今年は有効ポイント制なので気持ちを新たに第2戦に臨みます。前回の問題点をエンジニアと話し合ってファクトリーでマシンをチェックし、改善して岡山国際サーキットにマシンを持ち込みました。

 朝の専有走行はドライコンディション、1分14秒171で6番手タイムをマークした関口雄飛は、午後のフリー走行までにさらにマシンを煮詰めました。フリー走行直前に雨が降り出し、各車レインタイヤに交換して周回を重ねます。天候はすぐに回復し、いちはやくスリックタイヤに交換した関口雄飛がまずはトップタイムをマーク。1時間の走行で各車タイムを縮めていきますが、関口雄飛はチェッカー目前のラストラップで2番手タイムとなる1分12秒780をマーク。明日への手応えを感じながら、土曜日の走行を終えました。

■関口雄飛のコメント

「前回のレースで問題になった高速時のオーバーステアですが、チームがファクトリーで原因究明に励んでくれたおかげで、朝の専有走行を終えた段階で、かなり改善はされていました。でもまだリヤの安定感が足らない感じではあったので、エンジニアとセットアップを変更し、午後のフリー走行に臨みました。タイム的には2番手でしたが、コンディションの良くなった最後の最後でのタイムなので、油断はできません。実際にはまだチームメイトに負けているはずです。まずは明日の予選に集中して、決勝で勝てる権利を得られるポジションを狙いたいです」

2020年スーパーフォーミュラ第2戦岡山 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
2020年スーパーフォーミュラ第2戦岡山 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

■日曜日 予選

 開幕戦に続き、日曜日のワンデー開催となった第2戦岡山国際サーキット。予選Q1は、A組、B組に分かれて10分間で行われました。関口雄飛はA組での走行となりましたが、昨日2番手タイムをマークしたにもかかわらず、残念ながら1分13秒777の8番手タイムでQ2進出はなりませんでした。

■関口雄飛のコメント

「昨日のマシンがややオーバーステア気味だったので、それを消すためにフロントウイングとダンパーを微調整したのですが、走り出しからオーバーステアがさらに強くなっていて、残念ながら予選Q2に進出なりませんでした。自分のドライビングにミスはなかったですし、その微調整の方向性も間違ってはいないはずです。路面温度とセットアップが合わなかったか、何かが壊れたか? ということも考えられますが、それはチームにチェックしてもらうとして、終わったことを悩んでも仕方ありません。決勝に向けてピットストップ戦略を考え、なんとかひとつでも前でフィニッシュすることだけに集中します」

■日曜日 決勝

 午後の決勝前、8分間のウォームアップで最後の最後までセットアップ変更を試みた関口雄飛は、グリッド上で自信に満ちた笑みを見せました。決勝スタート直前までエンジニアとピット作戦をシミュレーションし、ケース・バイ・ケースでの戦略変更を打ち合わせました。

 スタート直前に、関口雄飛の目前の1台がトラブルによりピットスタートとなり、前が開けた状態でのスタートとなりましたが、フォーメーションラップでクラッシュした車両が出たために赤旗再スタートとなりました。その車両も関口雄飛の2台前だったため、目の前が2台いなくなった状態での再スタートとなり、一気に1周目に6番手までジャンプアップ。スタート直後の第1コーナーでのマルチクラッシュにより、セーフティカーが入りました。

 レースは8周目に再開され、10周目からタイヤ交換のピットインが許される状況となり、チームは早めのピットで関口雄飛を12周目にピットに入れます。12番手で復帰した関口雄飛は、レース中のファステストラップを更新する勢いでペースを上げ、8番手、6番手と次第にポジションをアップ。上位3台がステイアウト作戦で引っ張る状況の中、6番手で力強いレースを見せます。

 50周のレース終了間際、トップでステイアウトした2台がラスト2周でのタイヤ交換という奇襲作戦を取り、関口の2台前でレース復帰。最後の最後に後方から迫るマシンに並ばれそうになりましたが、自信を持って抑えきり、15番手スタートから見事5位チェッカーを受けました。

■関口雄飛のコメント

「決勝前のウォームアップでセッティングがばっちり決まり、レースには自信を持って臨めました。スタートで前が2台いなくなるというラッキーもありましたが、1周目に6番手までポジションアップできたので、勝てるチャンスが出てきたと思いました。自分としては速さがあったのでステイアウトしたかったのですが、早めにピットに入ることになり、レースの最後まで集中力を切らさずプッシュし続けました」

「自分はコース上の誰よりも速い自信がありましたし、マシンもベストの状態に近く、予選でこの状態だったらと思いましたが、これからのことを考えると大きな収穫でした。レース結果には満足はしていませんが、予選15番手からポイント獲得ができましたし、速さは見せられたレースだったと思います。開幕戦から尾を引いていたダウンフォースの問題も解決できたので、これからのレースは勝負にでられます。それがなにより嬉しかったです。みなさん、応援ありがとうございました」

2020年スーパーフォーミュラ第2戦岡山 関口雄飛と柏木良仁エンジニア(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
2020年スーパーフォーミュラ第2戦岡山 関口雄飛と柏木良仁エンジニア(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
2020年スーパーフォーミュラ第2戦岡山 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
2020年スーパーフォーミュラ第2戦岡山 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)


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