【SUPER FORMULA NEXT50】
再生可能原料活用レーシングタイヤ開発テストレポート／鈴鹿サーキット

　前回、富士でのテストに引き続き、第3戦が終了した直後の4月25日、26日の2日間、鈴鹿サーキットにて再生可能原料を活用したレーシングタイヤの開発テストを実施いたしました。

■今回のテストの目的は、富士のテストで確認した仕様を特性の異なる鈴鹿で評価することです。

■構造については再生可能原料比率24%〜27%の4種類、コンパウンドについては再生可能原料比率26%〜29%の4種類のテストタイヤを持ち込み、22年シーズンの実戦で使用されている現行仕様との比較テストを実施しました。

■不安定な天候によって、事前に準備していたテストプランを走行直前に変更することになったので、実際にテストした仕様数としては少なくなりましたが、前回の富士のテストで各仕様の特性は把握できていたので、優先順位をつけてテストができ、必要なデータは十分取得する事ができました。

■鈴鹿はテクニカルな高速コーナーを有し、タイヤへの負荷が日本で最も高いサーキットの1つなので、そのシビアリティの高いコースでのロング走行において、新たな空力とのマッチングと耐久性を確認できた事が今回のテストの一番の収穫です。

■事前の天気予報からウエットタイヤのテストも期待されましたが、コンディションが整わず、今後に持ち越しとなりました。

■次回、第4戦が開催されるオートポリスでは、今回のテストで評価の良かった構造とコンパウンドを組み合わせた新たなテストタイヤを数種類試作し、テストを実施する予定です。