野尻智紀(TEAM MUGEN)の2連覇達成の一番のターニングポイントは、土曜日第9戦の予選だったと言っていい。金曜日のフリー走行で16番手で「今季一番、持ち込みセットアップを外した」(TEAM MUGEN野尻担当の一瀬俊浩エンジニア)という状況から、マシンのセットアップを大きく変えて一夜にして状況を逆転。予選ポールポジションを獲得して、タイトルをほぼ確実なものにした。
第9戦の予選Q1の走りはじめ、ユーズドタイヤでコースインした野尻はすぐにセットアップの素性の良さを察知し、それまでの不安が和らいだ。そしてQ1のB組で4番手タイムをマークしてQ1をクリアし、Q2に臨むところで野尻は次の選択に悩んだ。一瀬エンジニアは、ここで勝負に出るべく、大きなセットアップの追加を提案したのだ。
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