そして、DANDELION RACINGは大津弘樹と太田格之進がテストに参加する。これについて村岡潔チームプリンシパルは「ホンダさんから『太田選手をテストで乗せてほしい』ということで話をいただきました」と説明した。
初のスーパーフォーミュラでの走行に臨むことなる太田は「『ルーキーテストに乗せてもらえるかもしれない』というのは11月の段階で話があったんですけど、まさかダンデライアンさんでテストに参加させてもらえるとは思っていなかったです。チャンピオンも獲っているチームで、常に上位につけているチームなので、すごく光栄であるのと同時に、プレッシャーも感じています」とコメント。その表情を見ると、期待を膨らませている部分が大きいように見えた。
今季とくに予選Q1で速さを見せ、決勝でも表彰台を獲得するなど活躍を見せた牧野任祐がエントリーリストには載っていないが、この点について村岡チームプリンシパルに話を向けると「野尻をはじめ、牧野も大湯(都史樹)もそうだけど、これが新しいクルマだったら話は別かもしれないですけど、いまさら彼らが(このパッケージで)走らなくてもいいでしょう!」と切り返した。
「ここ数年をみていても、新人の勢いはすごいものがありますからね。この結果を受けて、いろいろとより良い方向に動いていくのではないかなと思います。だから、今回は大津くんにとっても、太田くんにとってもチャンスだと思います」と、来シーズンからエアロパッケージが変わることを踏まえ、このテストでは少しでもルーキーや若手ドライバーたちのパフォーマンスを見たいという思いもあるようだ。
ここまできて気になるのは、2022年はTCS NAKAJIMA RACINGでドライブした大湯の名前が上がってこないことだ。これについては現場でもさまざまな噂や憶測が聞かれたが、確信のある情報はまだつかめておらず、謎のままとなっている。ホンダは近日中に2023年の体制発表を行う予定であり、そこでの発表を待つしかないようだ。



