Tomohiro Yoshita

 そう語る笹原は、さまざまなチームでドライブをすることで、常に新たな発見や気づきがあると笑顔を見せた。

「いろいろな違いを知ることも、すごくプラスになっているなと思います。本当にネガティブなことはなく、ポジティブなことばかりです。それも、周りの皆さんのおかげだなと思っています」

「ある一定の環境でキャリアを重ねていって、そこで進化していくというのが、当たり前かもしれませんけど、今はこうして違う環境になって、そこからいろいろなものを得られて、本当に楽しいです」

「いろいろな発見と気づきがあって、以前は解決できなかったことが、急に『こういうことだったのか』とか、点と点がつながったりする瞬間もすごくあります。今はスーパーGTも含めて、すごく楽しいですね」

 そんな笹原はファン感謝デー初日に行われたSF23のシェイクダウンセッションで14周を走行し、1分37秒656のベストタイムで11番手につけた。

 新空力パッケージを搭載したSF23の印象について「寒い時期のテストなので、なんとも言えないところはありますが、特性としては以前よりはマイルドになったかなという印象です」と笹原。

「SF19の時は、ある意味トガっていて、ハマったら速いですけど、少しでもレンジから外れれば、ガラって印象が変わってしまいます。その辺が、SF23はマイルドになっているのかなと思います。ダウンフォースは確かに(SF19と比べて)減っていますけど、僕は“全然違うクルマ”というふうには感じないですね」と、SF19と比べても、大きな違和感は感じていない様子だった。

 初仕事となったKONDO RACINGのメンバーに対しても好印象を持っているようで、「チームの雰囲気はすごく良いですし、皆さん協力してくれる体制で感謝しています。逆に皆さんも僕が過去いろんなクルマを乗っているのを知っているので、『うちのクルマはどう』と意見を求められることは多いですね。この先どうなるかまったく分からないですけど、違うチームで走った経験を次に繋げられたらなと思います」と、現状をかなり前向きに捉えていた。

 ファン感謝デー2日目の走行はもちろん、3月6日から始まる公式テストで、笹原がどんな走りを見せるのか、目が離せない。

2023鈴鹿ファン感謝デー スーパーフォーミュラ『SF23』シェイクダウン
2023鈴鹿ファン感謝デー スーパーフォーミュラ『SF23』シェイクダウン

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