公式テストの前に行われたモータースポーツファン感謝デーから、本格的にファンのパドック入場が解禁され、ローソンにとっては『日本のサーキットの雰囲気』に触れる機会ともなった。テスト期間中もTEAM MUGENのピット裏にはローソンからサインをもらおうと多くのファンが出待ちしていた。
「正直、あんなに多くのファンが来てくれて、ピット裏で出待ちされるのとか、今までに経験がなかったことだから、すごく嬉しい。みんなフレンドリーだし、情熱を持って応援してくれている。すごくクールだなと思った。これだけ応援してくれるファンがいるというのは本当に心強いし、今シーズンは各サーキットで、こういったファンの皆さんを会えるのが楽しみだ」とローソン。
「正直、他の国だとみんなが我先にとサインや写真撮影を求めにきて揉みくちゃ状態になるけど、日本のファンはすごく礼儀正しくて、みんな順番を作って、自分の番が終わったら次の人に譲るというふうにしていて……そういうお互いをリスペクトしている姿勢が、すごく良いなと思った」
「改めて、日本のファンの前でレースができるのは光栄に思っているし、すごく楽しみだ。僕自身、日本の環境をもっと学ばなければいけないし、慣れなければいけないけど、こうしてファンの皆さんが熱心に応援してくれることに感謝している。開幕戦の富士では、ぜひ皆さんの前で良いレースをしたい」
いよいよ1カ月後に迫った2023シーズンの開幕戦だが、舞台となるのは彼にとってスーパーフォーミュラ初走行となる富士スピードウェイだ。それでもシミュレーターなどで事前に走り込みを行っているほか、「富士スピードウェイは昔からグランツーリスモでいっぱい走り込んできたコースだから大丈夫!」と笑顔をみせる。
開幕ラウンドでは2レース制のフォーマットをうまく活用して、結果を出していきたいとローソンは語った。
「あまり高い目標は掲げないつもりでいる。僕はまだまだ学ばないといけないことが多いから、そこに集中したい。土曜日の第1戦ではポイントを獲れれば、さらに良い方向に動いていくと思うから、その時は日曜日の第2戦で、さらに上を目指していきたいと思う」
昨年のルーキーテストから、スピンを喫する場面はあったものの、一度もクラッシュをしていないという安定感をみせているローソン。今年は車両が変わって経験あるドライバーとルーキーとの差が例年より縮まっている傾向があるだけに、開幕大会でも要注目の存在となりそうだ。
