「普段サーキットに来ていない方がこれをきっかけにスーパーフォーミュラに興味を持ってくれたらなと思いました。展示するだけじゃなくて、エンジンかけてさらに走るというのはなかなかできることではないので、しっかし魅力を伝えることが自分の仕事なのでそれを行いました。思ったよりも感触も良かったので、複数の方が興味を持って、レースを見に来て欲しいです」と関口が語ると、「マシンが出てきた時は鳥肌が立ったからね」と近藤会長。
「反響も凄いし、関口選手もエンジン音を出してくれたので、僕らが持っている自慢のものはコレなんですよって、今日2万5千人以上のファンに観てもらって、今日はいいイベントだったと思います」と振り返った。
関口の走行に対しては、「スピードは抑えてくれって言ってたんだよ。昔の立場だったら“関口いっちゃえ”って言っちゃいそうだけど……。立場上ね、こういうイベントを何回もやりたいので平和に終わって良かった(笑)」
関口も「スピードはちょっと出せないし、一回事故を起こしてしまうと今後呼ばれることがないので、前例は作りなかったです(笑)。できるのは音しかないのでリミッターをあてて走行しました。ちょっと滑りやすかったですけど、万が一のことを考えてマージンを持って運転していました」とコメント。
「すごくインパクトのあるイベントになったと思うし、今回はJRPが行いましたが、各チームが地元など繋がりのあるところで、野球とかいろいろなスポーツと交流できるといいですね。ピッチとスタンドの距離感は羨ましかった。僕らは車に乗って、ヘルメットかぶって、走っている姿を少ししか見せられない。そういうスポーツだけど、それならではの何かをファンに伝えることがあると思う。まだまだ勉強不足だね」と近藤会長。
ちなみに自分がサッカーをしていたらとの質問には、「僕はフォワードですね。それかディフェンダーか極端だと思う」と関口。近藤会長は「やっぱりシュートを決めるポジションにいたいね。いちばんカッコいいところにね」とコメント。さらに始球式を振り返り、「思いっきりいこうと思っていたんだけど、ちょっと緊張したよ。他は緊張しないけど、始球式はあの数の観客たちが全員観てるんだよ? なかには外せ、外せって思って見てる方もいると思うけど、決められて良かった。前日、子供と一緒に練習したしね」と振り返った。

キックオフセレモニーには川崎フロンターレのレジェンド、中村憲剛氏もフラッグを振りながら間近にフォーミュラカーの迫力を感じていた。
「とても迫力がありましたね。エンジン音は聞いたことのないレベルでした。現役だった時は走行を観ることができなかったけど、ハーフタイム中に爆音が轟いて、ロッカールームで監督の指示が聞こえなかったことを覚えています」
「今回みたいな他競技と組むコラボイベントはすごくおもしろいなって思います。子供たちの目もキラキラしていましたし、きっかけはどこに転がっているかわからない。サッカー界もサッカー界だけでやっていたら広がらないので、こういうコラボイベントで組むとウィンウィンで広がることが多いので、こういう仕掛けが大事だと思います。まさかチェッカーフラッグを振ると思っていなかったな(笑)」と語ってくれた。



