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スーパーGT ニュース

投稿日: 2024.04.14 22:22

TGR TEAM KeePer CERUMO 2024スーパーGT第1戦岡山 決勝レポート

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スーパーGT | TGR TEAM KeePer CERUMO 2024スーパーGT第1戦岡山 決勝レポート

2024 AUTOBACS SUPER GT Report

OKAYAMA GT 300km RACE
第1戦 岡山国際サーキット

KeePer CERUMO GR Supra
#38石浦宏明/大湯都史樹

◆4月14日(日) RACE
決勝結果 4位

 4月13日(土)に行われた公式予選では、ドライバーふたりが好走をみせ予選4番手という好位置につけたKeePer CERUMO GR Supra。今季開幕戦から好結果を残すべく、TGR TEAM KeePer CERUMOは4月14日(日)の決勝日に臨んだ。

 迎えた決勝日の天候は、朝から快晴。例年開幕戦は厳しい冷え込みになることが多いが、今季は気温26℃/路面温度39℃という季節外れのコンディションとなった。KeePer CERUMO GR Supraはこの気候を見越した硬めのタイヤを持ち込んでおり、これを武器にすべく、午後1時30分からスタートした決勝レースに臨んだ。直前のウォームアップでも1分20秒043というトップタイムを記録しており、前日の予選までに行ったセットアップ変更が好感触を生んでいた。

 開幕戦でKeePer CERUMO GR Supraのスタートドライバーを務めた大湯都史樹は、1周目まずはグリッドどおりの4番手につけていく。しかしその後方では、オープニングラップのリボルバーコーナー立ち上がりでGT500クラスの#14 GR Supra、#12 Z NISMO GT500、#17 CIVIC TYPE R-GTが絡むアクシデントが発生。アトウッドカーブでもGT300のストップ車両がおり、レースはいきなりセーフティカーランとなった。

 レースは8周目にリスタートを迎えるが、大湯は前を行く#39 GR Supra、#100 CIVIC TYPE R-GTと三つ巴の戦いを展開。しばらくすると、後方からは#3 Z NISMO GT500も接近し、大湯は4台のバトルを展開しながら序盤戦を進めていった。

 14周目を過ぎる頃になると、GT300クラスの集団がKeePer CERUMO GR Supraの前にも出はじめたが、大湯は18周目、この混戦をうまく使い、前を走っていた#100 CIVIC TYPE R-GTをオーバーテイク。いよいよ表彰台圏内の3番手に浮上した。

 大湯はその後も2番手をうかがいながら29周まで快走をみせると、KeePer CERUMO GR Supraをピットに向ける。同時に4番手だった#100 CIVIC TYPE R-GTもピットインするが、ここでTGR TEAM KeePer CERUMOのピット作業は右フロントにわずかに時間を要してしまう。石浦宏明に交代しピットアウトすると、KeePer CERUMO GR Supraは#100 CIVIC TYPE R-GTに先行を許してしまい、さらにその後ピットインした#39 GR Supraも石浦の前に入ってきてしまった。

 とはいえ、レース途中には気温も27℃まで上がる暑さとなり、レース終盤に向けて石浦は我慢のレースを展開していった。レース後半、石浦の後方からは#23 Z NISMO GT500、#3 Z NISMO GT500が接近するも、石浦はきっちりとポジションをキープ。途中、GT300車両に軽く接触されたり、ボンネットが浮き上がってしまうトラブルなどがありながらも、それでも大事には至ることなく、GT300クラスの集団が近づくと、時に3番手を走る#100 CIVIC TYPE R-GTとのギャップを縮めていった。

 ただチェッカーまで順位の変動はなく、我慢のレースとなった開幕戦は、終盤までタイトなレースが続いたものの、KeePer CERUMO GR Supraは4位でフィニッシュした。惜しくも表彰台には届かなかったが、新体制でトップグループで戦える手ごたえを得た開幕戦となった。

TGR TEAM KeePer CERUMO 2024スーパーGT第1戦岡山 決勝レポート
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TGR TEAM KeePer CERUMO 2024スーパーGT第1戦岡山 決勝レポート
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ドライバー/石浦宏明
「今回は公式予選もレース序盤も大湯選手が本当に良い仕事をしてくれました。決勝は同じくらいのペースのクルマをオーバーテイクするのはなかなか難しいのですが、クルマのパフォーマンス以上の走りをしてくれたと思います。自分も頑張って表彰台に乗りたいとは思ったのですが、ピット作業の遅れもありひとつ順位が下がってしまい、その後もチャンスがあるはずだと戦っていきました。途中、GT300車両と当たったりボンネットが浮きそうになったりと危ないシーンもあったのですが、なんとかしのぐことができました。レース終盤からグリップが良くなり、前の2台と差が詰まることもあったのですが、GT300との巡り合わせが悪く追いつききれなかったので、その点は悔しかったですね。とはいえここ数年、ノーウエイトのレースで上位で戦えるパフォーマンスはなかなか出せていなかったので、今後がすごく楽しみなレースとなりました。大きな一歩ですし、チーム全員の目標値が高くなると思います。今季大湯選手も加わり、立川監督のアドバイスも含めチームが良い方向に変わっているのを感じています。ポジティブな週末になりました」

ドライバー/大湯都史樹
「スタートもそれなりにうまく決まり、セーフティカーラン明けのリスタートでもうしろを引き離しながら、前に仕掛けられるレースができたと思います。ただ、今回のレースは思いのほか抜きにくいレースでしたね。ライバルも順位変動が少なかったと思うのですが、僕も抜きあぐねるところが多くありました。そんななか、GT300を抜くタイミングをうまく使いオーバーテイクもできましたし、2番手も狙えそうでしたが、うまくブロックされてしまいましたね。とはいえひとつ順位を上げて戻ってこられたので、その点は良かったと思います。クルマやタイヤ選択については、不満がないわけでもなかったですし、ピットでのロスもあったので、その点を一緒に改善していけば、次は表彰台も狙えると思っています。開幕戦で4位を獲れたのはチームにとっても大きな一歩だと思うので、この波に乗っていきたいですね」

立川祐路監督
「レース序盤は大湯選手が頑張ってくれて、“らしさ”が出た展開になったのではないかと思います。うまくGT300クラスの車両を使ってオーバーテイクしてくれまいたし、ペースも良かったので、レース前半は狙いどおりの展開にできたのではないでしょうか。ピットインは予定どおりに行い、早めにピットインしてアンダーカットを狙いましたが、ロスがあったのがもったいなかったですね。レース後半も石浦選手が粘り強く戦ってくれましたが、表彰台に届かず4位という結果となりました。ただ今季、新たな体制を敷いているので、開幕戦としては良いスタートが切れたのではないかと思います。ここからどれくらい上がれるかが大事だと思うので、次戦以降も頑張っていきたいと思います。ご声援ありがとうございました」

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