D’station Racing
Race Report – 2025.9.22

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2025 AUTOBACS SUPER GT
Round 6 SUGO GT 300km RACE

SEPTEMBER.20 – 21 Qualify :10th / Race:Retired

快調な追い上げをみせるも突然のクラッシュに見舞われる

 うだるような暑さの中行われた第5戦鈴鹿では、パーフェクトなレース展開をみせるも、突然のタイヤトラブルによりノーポイントとなってしまったD’station Racing。ただ、ランキングでは2位をキープしており、まだまだ挽回は可能。9月20日(土)〜21日(日)に行われた第6戦で、チームは大量ポイント獲得を目指した。舞台は宮城県のスポーツランドSUGOで、昨年表彰台も獲得したコースだ。

 そんな一戦の走行開始となった9月20日(土)のSUGOは、朝から雨模様となっていた。幸い午前9時15分からの公式練習の開始直前には雨が止んだが、路面はウエットのまま。気温18度/路面温度21度というコンディションのもと公式練習が始まった。

 ただ、D’station Vantage GT3はトラブルがあり、この公式練習はなかなか走り出すことができなかった。その間に少しずつ路面はドライに変化していき、ようやくチャーリー・ファグがステアリングを握りGT300クラスの専有走行の時間帯にコースインした際にはスリックを履くことができたが、コースイン後ふたたびトラブルが発生し、最終コーナーでストップしてしまうことに。結果的にD’station Vantage GT3はこの公式練習で思うようにフィーリングを確認することができなかった。特に今回、ダンロップの新しいタイヤが投入されており、D’station Vantage GT3にとっては公式練習でトライできなかったことが後の公式予選に響くことになった。

 午後2時05分から行われた公式予選は気温20度/路面温度26度というコンディション。トラブルを解消し臨んだQ1のB組ではファグが1分18秒505を記録し8番手につけ、Q1突破を果たすと、Q2では藤井誠暢が1分18秒020を記録し、10番手で予選を終えることになった。今季D’station Vantage GT3は予選でも速さをみせていたが、路面温度が想定していたゴムとわずかに合わず、やや苦戦を強いられることになった。

 それでも、予選でしっかりと新タイヤを試すことができ、これをヒントに臨んだ9月21日(日)の決勝レースでは、しっかりと合わせ込みを行ってきた。今回スタートを担当したファグは、抜群のフィーリングを得て8周目以降は次々と前をオーバーテイク。15周目には4番手まで浮上した。

 ファグは30周を終えピットインし、藤井に交代する。レース後半も感触は良いままで、このレース2回目のフルコースイエローが解除された後も、#56 GT-Rを追いながら実質の3番手でレースを進めた。ただ、各車戦略が異なっており、レース中盤まで未ピットの車両も存在していた。

 藤井は45周目、未ピットだった#22 メルセデスに追いつくが、最終コーナーでは前に詰まるかたちとなってしまった。わずかに失速を喫したが、この機を逃すまいと、後方の#31 LC500hが藤井をオーバーテイクしようとしてきた。

 ただ、2台の車両サイド同士が接触してしまう。藤井は突然姿勢を乱され、ガードレールにクラッシュしてしまった。飛び散ったパーツから多重クラッシュとなってしまったが、藤井に怪我がなかったのは幸いだった。

 レースはこのアクシデントの影響で赤旗中断となったが、同時にD’station Vantage GT3もレースを終えてしまった。

 表彰台も見える戦いを続けていたが、突然の接触によるクラッシュで、第5戦鈴鹿に続いて2戦連続でポイントも失い、さらにD’station Vantage GT3も大きなダメージを受けることになってしまった。

 ただ、今回投入された新しいダンロップタイヤのパフォーマンス、そして決勝レースでの強さは今後に向けて非常に大きな武器になることを確認できた。

 まだシーズンは2戦残っている。D’station Racingはふたたび体制を立て直し、残り2レースの挽回を目指していく。

D'station Racing 2025スーパーGT第6戦SUGO レースレポート
D’station Vantage GT3(藤井誠暢/C.ファグ) 2025スーパーGT第6戦SUGO

COMMENTS:

Team Owner:Satoshi HOSHINO

予選ではタイヤが決まっていかなったので10番手となってしまいましたが、決勝前のウォームアップでセットアップをし直したらすごく良くなりました。レースも順調で、チャーリー選手が大きくポジションを上げてくれましたし、藤井選手もアウトラップがすごく速かったです。ピットでのタイムロスも影響を少なくできていたんです。実質3番手でしたし、表彰台も見えていただけに残念ですね。こういうかたちになってしまい非常に悔しいところはあります。ただ、ライバルが大きく得点できていないですし、次戦のオートポリス、最終戦のもてぎにかけたいと思っています。レースなのでこういうこともありますが、このアクシデントを乗り越えていきたいですね。

Director:Kazuhiro SASAKI

もったいないレースでしたし、表彰台も見えていた展開でしたから残念でしたね。なんとかポイントを持ち帰りたいと思っていましたし、レース序盤でランキング上位のライバルがポイントを失っていたので、我々としてもチャンスだったのですが。予選ではなかなかタイヤが合わなかったものの、みんなでミーティングをして、いろんなセットアップを続けて10番手を活かそうと頑張っていた中でだったのでなおさらです。クラッシュは悔しいですが、藤井選手に怪我がなかったのは良かったですし、今回決勝で大きな手ごたえも得ることができました。だから次戦のオートポリスもすごく楽しみですよ。しっかりクルマも含め体制を立て直して、また次のレースで頑張りたいと思っています。

Supervisor:Tetsuya TANAKA

まずはドライバーの藤井選手に怪我がなかったが何よりでした。決勝レースの結果については残念でしたけどね。今回のレースについては、タイヤがすごく機能してくれたことが大きいです。公式練習ではトラブルもあったので、タイヤを試すことができていませんでしたが、もしそこで走ることができたらもっと良い状態にできていたと思っています。ただ、まだシーズンは2レース残っていますし、次のオートポリスもこのフィーリングがあれば良い結果が残せると思っています。気持ちといては第7戦、第8戦と連勝するくらいの気持ちでいますし、そのポテンシャルは十分あると思っています。今シーズンの残り2戦、やるしかないですよね。

Driver:Tomonobu FUJII

今回ダンロップさんが用意してくれたタイヤはすごく良いものだったのですが、公式練習で走れず、予選でぶっつけ本番になってしまったことからバランスに苦労し10番手となりました。ただレースではすごくロングランが良く、チャーリー選手もガンガン抜いてくれましたし、自分のペースも良かったです。ただ、レース中他車に詰まったときに31号車と接触してクラッシュしてしまいました。自分の身体は大丈夫です。今回、クルマやタイヤについてはチーム全体がすごくポジティブだっただけに、この結果はすごく残念ではありますが、今回得られた好ペースを武器に第7戦オートポリス、そして第8戦もてぎと残り2戦、また頑張っていきたいと思っています。

Driver:Charlie Fagg

こんな結果になってしまい本当に残念に思っているよ。鈴鹿から2戦連続でポイントを獲得できると思っていただけになおさらね。決勝レースに関しては、クルマは本当に素晴らしかったと思うよ。トリッキーな予選だったけれど、その予選の後素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝したいと思うし、良いタイヤを作ってくれたダンロップにも心から感謝したいと思っている。もちろん3位を狙えるチャンスが十分あっただけに本当にガッカリしているけれど、次戦挽回できることを願っているよ。そのポテンシャルはあると思っているからね。そして何より大切なことは、これだけの大きなアクシデントのなかで、藤井サンが無事だったということだ。本当に良かったと思うよ。

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