更新日: 2017.07.03 13:33
SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 スーパーGT公式テスト鈴鹿 テストレポート
LMcorsaレースレポート:スーパーGT公式テスト・鈴鹿サーキット
LM corsa SuperGT, Racing Reports 2017 Vol.7
Official Test:SUZUKA CIRCUIT. 2017/06/30-07/01
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AUTOBACS SUPER GTシリーズの今年4回目となる公式テストが、6月30日、7月1日に鈴鹿サーキットで開催された。現在シリーズは、5月21日にオートポリスで開催された第3戦と7月22、23日にスポーツランドSUGOで開催される第4戦の狭間となっている。
LMcorsaは、今シーズンから新型車両「SYNTIUM LMcorsa RC F GT3」を投入していることもあり、この2カ月の期間を利用して4回のテストを行いマシンの熟成を進めている。
6月6、7日には鈴鹿サーキットで開催されたタイヤテストに参加し、6月17、18日にはスポーツランドSUGOで行われたスーパーGT合同テストに参加。シリーズ中盤戦以降に向けて、マシンとタイヤのマッチングを確認しながらテストを繰り返してきており、ここまで好感触を得ている。
そして迎えた今回の鈴鹿サーキットにおける公式テストだったが、初日の6月30日は朝から雨が降るあいにくの天気。サーキットには金曜日にも関わらず朝から多くのお客さんが駆けつけるが、路面は完全なウエットコンディションのなか、セッション1が午前9時30分にスタートする。
気温22度、路面温度24度と、8月26、27日に鈴鹿で開催される第6戦を想定したテストは厳しい状況に。だが、レインタイヤをテストする貴重な機会となるため、チームは雨の状況を確認しながらピットイン、ピットアウトを繰り返しながらタイヤの比較評価をしていく。
その状況下、コースアウトを喫したマシンを回収するため赤旗が提示され、約10分後に走行再開となるも雨脚が一挙に強くなったためピットで雨の様子を伺うことに。
その後、ふたたび赤旗中断があったものの雨は徐々に小康状態となり、路面コンディションも回復していったためチームはテストプログラムを進めていく。
最終的に、セッション1を担当した飯田章は計21周を走行して、2分11秒785がベストタイムとなった。セッション2スタートとなった午後1時30分には雨も止み、路面状況もドライ状態へと回復したためチームも本格的に走り込みを開始。
ドライブを担当したのは吉本大樹で、ドライタイヤの比較評価のためニュータイヤを投入していき、一時はトップタイムをマーク。まさに、テストが順調に進んでいることがタイム結果として示されたのである。
最終的に吉本は計56周を走行し、1分59秒626がベストタイムとなり、公式テスト初日の総合順位は8位となった。翌7月1日の天候は前日と一転して、朝から晴れ間が広がり気温もどんどんと上昇していく。まさに、8月に開催される鈴鹿1000㎞を思わせるようなコンディションとなり、8時30分にテスト2日目の最初となるセッション3がスタート。
ドライブを担当したのは飯田で、前日の午後に吉本が取り組んでいたプログラムを引き継ぐ形で周回を重ねていく。そして飯田は、計42周を走行してベストタイムは2分01秒132となった。
今回のテストの総仕上げとなるセッション4は、セーフティカー訓練を経た後の午後1時25分にスタート。このセッションは、飯田と吉本の両ドライバーがレースを想定したロングランを行いながら、テストプログラムを進めていく。
最終的に飯田が25周、吉本が48周と2人の周回数は計73周となり、ベストタイムは吉本がマークした2分01秒198であった。鈴鹿の公式テストは天気に翻弄された部分もあるが、チームは2日間しっかりと走り込むことができ、トラブルフリーでテストプログラムをこなせたことが大きな成果と言える。
なおチームは、この後に富士スピードウェイで開催されるタイヤテストへの参加も予定しており、計4回のテストを終えてからスポーツランドSUGOで7月22日(土)、23日(日)に開催される第4戦に参戦することとなる。