■プリウスGTは「パッと乗った感じ『すごいな』」

 迎えた8日は雨のなかでの走行となったが、2日目は午前の途中からドライに転じ、平手はどちらのコンディションでもプリウスGTをドライブすることができた。

「GT500とGT300で違いはありますが、クルマの剛性がすごく高いですし、エンジンのフィーリングもFニッポンで使っていたものなので、レスポンスがいい。“ちょっとダウンフォースとパワーが少ないGT500”みたいな感じですぐに馴染めました」と平手はプリウスGTの感想を語ってくれた。

「ABS付きのクルマに乗るのが初めてで、ウエットの初日はそこに苦戦しましたね。でもABSに任せる走り方に切り替えることができたので、そこは慣れだと思います。パッと乗った感じ『すごいな』と思いました」

 また、平手によればプリウスGTの特色でもあるハイブリッドの回生についても、ブレーキの変化等があり、新たな体験となったようだが、平手ほどのドライバーならば、すぐに慣れることができるはずだ。

 平手の走りを見守っていた嵯峨宏紀も、チームメイトに迎えることを喜んでいる様子だ。

「カートの時代から『西の平手、東の大嶋』みたいな感じで、昔から知っている間柄なんですよ。速さという部分では今さらどうこうということもないし、コメントを聞いていても自分とほぼ同じような内容なので、『間違っていなかったな』と僕が安心した(笑)」と嵯峨。

「昨年は若手を引っ張らなきゃいけないと思っていましたが、今年は良い意味で楽ができそうです。彼の速さを活かせる環境を作ることができれば、おのずとチャンピオンに届くんじゃないかと思っています」

■「他のカテゴリーにも出てみたいと思っている」

 迎える2018年。平手の目標の最優先は「GT300でチャンピオンを獲ること」だが、先述の平手のコメントにもあったとおり、さまざまなことに挑戦していく1年になりそうだ。

「もちろん最優先はGT300のチャンピオン獲得ですが、他のカテゴリーにも出てみたいと思っています。鈴鹿10時間にも出てみたいですし、海外とも話をしています」と平手。聞けばヨーロッパだけでなくアメリカも視野に入れているようだが、英語が堪能な平手ならばどの地域でも可能なはずだ。

「今年はいろいろな挑戦をしていきたいです。でも来年に向けての目標は、あくまでGT500に戻ること。それがどこになるかは分かりませんが、それに向けて楽しく、いろいろな経験を積んでいきたいですね」

 TOYOTA PRIUS apr GTは平手の加入で、金曽監督のいう『パッケージ』ができあがり、さらなる戦力アップに成功したのは間違いないだろう。平手が挑んでいた頃からは比較にならないほどの混戦になっているいまのGT300で、新しい挑戦はどんな結果となるだろうか。

平手晃平がドライブするTOYOTA PRIUS apr GT

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